「ザ・ボーイズ」ユニバース化なるか?スタジオ幹部が拡大を示唆「続けたい物語があれば」

米Amazon Studiosが手がける大人気シリーズ「ザ・ボーイズ」はユニバース化が進んでおり、製作陣の間では「ヴォート・シネマティック・ユニバース(VCU)」と呼ばれている。果たしてVCUは、どこまで拡大していくのだろうか。
現在、本家である「ザ・ボーイズ」の他に、アニメ「ザ・ボーイズ ダイアボリカル」(2022-)と2023年9月29日より配信開始となる新スピンオフ「ジェン・ブイ」、2つのスピンオフが製作されている。2019年の「ザ・ボーイズ」から4年で計3作品が生まれており、ユニバース化は着々と進んでいる。
Amazon Studiosの幹部であるバーノン・サンダースによると、製作チームの間では「ザ・ボーイズ」の未来に関する議論がなされているという。米Entertainment Weeklyとのインタビューで、サンダースは製作を率いるエリック・クリプキの名前を挙げ、VCUの現状を示唆している。
「これだけは言えますが、エリックは何年も前から全てが繋がるビジョンを持っていて、我々も次に来たるものについての議論を行ってきました。今、私が“エリックを信じている”ということ以上を語ってしまうのは時期尚早だと思いますが、もしエリックが続けたいと思う物語があるのであれば、最初に動くのは我々です。」
クリプキは以前、「もし脚本家やプロデューサーの誰かが素晴らしいアイデアを思いついたら、Amazonは(アイデアの)掘り下げにとても協力的です」と話していた。一方、「ただしそれはものすごく良いものでないといけません。それが現金だけを奪うものではダメなんです」とも述べ、ビジネス的観点からハードルの高さを語っていた。
こうしたハードルを乗り越えて、製作された一つが新シリーズの「ジェン・ブイ」だ。進行中のアイデアについて明言を避けたサンダースは、「我々は『ジェン・ブイ』と(『ザ・ボーイズ』の)シーズン4に集中するのみです」と現状を伝えた。「どちらもファンの方々をアッと言わせると思います」。
「ジェン・ブイ」は、ヴォート社が運営するゴドルキン大学を舞台に、コンパウンドVの力を手にした若手ヒーローたちの熾烈なトップ争いを描いた作品。「ザ・ボーイズ」シーズン3とシーズン4の間の物語となり、本家シリーズとのクロスオーバーも視野に入れられている模様。早くもシーズン2の準備が進められているという報道もある。
ちなみに「ザ・ボーイズ」は、映画として企画がスタートしていたという経緯がある。今やドラマとしての成功を収めたが、もしもVCUが拡大していけば、映画化も夢ではないかもしれない。
「ジェン・ブイ」はPrime Videoにて2022年9月29日(金)独占配信開始。
▼ 「ジェン・ブイ」の記事
Source: Entertainment Weekly