トム・ホランド主演「クラウデッド・ルーム」予告編が米公開 ─ 銃撃事件の容疑者役、実在の多重人格者から着想

トム・ホランド主演、Apple TV+の新作ドラマ「クラウデッド・ルーム」の予告編が米国で公開された。
本作は、多重人格障害を理由に史上初めて無罪判決を受けた男性ビリー・ミリガンに迫った傑作ノンフィクション『24人のビリー・ミリガン』(ダニエル・キイス著)に基づく物語。1979年、ニューヨークで発生した銃乱射事件への関与で逮捕されたダニー・サリバンは、尋問官のライア・グッドウィンとの面談を重ねるうち、謎めいた人生を少しずつ語っていく。過去のターニングポイントを見つめ直すうち、彼は驚くべき事実を明らかにする……。
「時々思うんです。あの夜以来、すべては必然なんじゃないかって」。トム演じるダニーは、一連の経緯をゆるやかに語りはじめる。逮捕されたダニーは関心を抱いたライアは、こう語りかけるのだった。「あなたが危険人物だとは思えない。話を聞かせてほしい、いったい何があったのか」。
予告編は、ライアがダニーと面談し、事件を調査する現在の時間と、いじめられていたダニーが男性に助けられ、しかしその家で“何か”が起きたことが示唆される過去の時間が並行して展開する構成だ。家に残されていたのは、散乱した草、もみ合いの跡、そして血痕。事件を追うライアの同僚たちは、ダニーを指して「あいつが彼女を殺したんだ」「あれは乱射じゃない、彼は何かを隠してる」と推測する。
「あの家で何があったの? 彼らはどこに消えたの?」と尋ねるライアに、ダニーは「記憶が抜けてるんだ」と答える。「あなたの周りで消えたのは彼らだけではないでしょう?」「全部あなたがやったように見えない?」と問いかけると、ダニーは「僕が全部やったと思ってるの?」と反応。「そうだと言ったら?」と口にするライアに、ダニーは「違う!」と激昂する。
ダニーは「誰も撃っていない」と主張し、ライアは「私が正しければ、ダニーは無実かもしれない」と漏らす。「あなたは私に何を隠してるの? 自分自身に何を隠しているの?」。

『スパイダーマン』シリーズでおなじみのトムは、本作のダニー役に「自分自身を見ていた」と語る。米Entertainment Weeklyでは、「プライベートでも自宅で怒りが抑えられなくなったり、“髪を剃ろう、役から離れなきゃ”と思ったりしました。まだ撮影中だったので止めておいたんですが、そんな経験は初めてでした」と語る。役づくりのためメンタルヘルスを学ぶ中で、SNSなどが自身を苛立たせる原因であることを認識。現在も1年4ヶ月にわたる禁酒を続けているという。
共演者には、ライア役に『マンマ・ミーア』シリーズや『Mank/マンク』(2020)のアマンダ・セイフライド。そのほか『ヘルボーイ』(2019)のサッシャ・レイン、『秘密への招待状』(2020)のウィル・チェイス、『6アンダーグラウンド』(2019)のリオル・ラズ、『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』(2015)のライラ・ロビンズ、「ユーフォリア/EUPHORIA」(2019-)のヘンリー・アイケンベリー、『ハリー・ポッター』シリーズのジェイソン・アイザックス、『ポゼッサー』(2020)のクリストファー・アボット、『ジョン・ウィック』シリーズのトーマス・サドスキー、『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(2020)のザカリー・ゴリンガーらが出演する。
脚本・製作総指揮は『ビューティフル・マインド』(2001)でアカデミー賞脚色賞に輝くアキヴァ・ゴールズマン。監督は『私というパズル』(2021)のコーネル・ムンドルッツォが務めた。
ドラマ「クラウデッド・ルーム」はApple TV+にて2023年6月9日(金)に第1~3話が配信開始。以降、毎週金曜日に1話ずつ新エピソードが追加される(全10話構成)。
▼トム・ホランド の記事
『シャン・チー』シム・リウ、『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』他キャストは発表まで知らなかった ─ 「トム・ホランドとマーク・ラファロのせい」とボヤき 前科者がいるからね トム・ホランド主演第4作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』タイトル決定、2026年夏公開 ついに決定! チャーリー・コックス、トム・ホランドのモノマネがうまい ─ 「デアデビル」キングピン役と第一印象クイズで大はしゃぎ かわいい 「スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド」ピーター・パーカー役、トム・ホランド版との共演を熱望「絶対やりたいです」 将来あるかも? カンバーバッチ、ドクター・ストレンジ役の苦労を救ったのはトム・ホランド&ロバート・ダウニー・Jr. ─ 「二人から多くを学びました」 当初は悩みもあったよう
Source: Variety, Entertainment Weekly