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『ザ・フラッシュ』バットマン以外のジャスティス・リーグも登場か、出演交渉の事実が判明

ジャスティス・リーグ
© JUSTICE LEAGUE and all related characters and elements are trademarks of and © DC Comics. © 2017 Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved.

DC映画『ザ・フラッシュ(原題:The Flash)』に、『ジャスティス・リーグ』(2017)のキャラクターが複数登場する可能性が浮上してきた。米ワーナー・ブラザースが、出演者との交渉に入っていた事実を明らかにしている。米The Hollywood Reporterが報じた。

すべての発端となったのは、『ジャスティス・リーグ』をめぐる、サイボーグ役のレイ・フィッシャーによる告発だ。ザック・スナイダー監督の降板後に再撮影・再編集を担当したジョス・ウェドン、プロデューサーのジェフ・ジョンズ&ジョン・バーグの振る舞いは不適切なものだったとフィッシャーはSNSに記し、これを受けてワーナーは『ジャスティス・リーグ』の再調査に入ったのである。

そんな中、フィッシャーはDC映画を統括するプロデューサーのウォルター・ハマダから電話を受けたとSNSで報告。フィッシャーによると、ハマダはフィッシャーからジョンズへの非難が収まることを望み、ジョンズ&バーグを犠牲にすると述べたという。しかし2020年9月4日(米国時間)、ワーナーはフィッシャーのコメントを否定する声明を発表。さらに、フィッシャーはワーナーが雇用した第三者の調査員による連絡に応じておらず、情報を提供していないと主張したのである。

いささか複雑な経緯だが、ワーナーはこの声明文の中で、『ザ・フラッシュ』にジャスティス・リーグが登場する可能性を示唆している。ワーナーによれば、『ザ・フラッシュ』では「ジャスティス・リーグの他のメンバーとともに、サイボーグ役をフィッシャーに再演してもらいたいと打診」したとのこと。しかしフィッシャーはサイボーグの描き方に不満を抱き、自身の改訂案が受け入れられなかったことにも納得しなかったという。声明文の中で、ハマダ氏は「創造性の不一致は製作過程では普通のことであり、脚本家・監督が向き合うべきもの」だという見解を示した。

かねてより『ザ・フラッシュ』はマルチバースの「接点」とも形容されており、『ジャスティス・リーグ』からは主演を務めるフラッシュ役のエズラ・ミラーのほか、バットマン/ブルース・ウェイン役のベン・アフレックが復帰することが決定済み。ワーナーの声明文通りであれば、ワンダーウーマン役のガル・ガドット、アクアマン役のジェイソン・モモア、スーパーマン役のヘンリー・カヴィルにも復帰の可能性があるということだ。

一方で課題となるのは、フィッシャーとワーナーの対立がこれを機にいっそう深まったことである。声明ののち、フィッシャーは「ワーナーは僕を貶めようとしている」と記し、すでに調査員とはZoomで面会していると主張、自らのスタッフに対する報告のメールをTwitterにて公開した。さらに、Instagramではジョンズやバーグ、ハマダとのやり取りについて語っている。依然として両者の主張は噛み合わず、フィッシャーに対するワーナー側のさらなる動きはない(本記事時点)。『ザ・フラッシュ』にジャスティス・リーグが全員揃うことはありうるのか、それとも。

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Sources: The Hollywood Reporter, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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