「サクセッション」チーム、高級レストランのスリラーコメディ映画に結集 ─ アダム・マッケイ製作、監督が契約交渉中

米サーチライト・ピクチャーズによる映画『ザ・メニュー(原題:The Menu)』に、米HBO製作ドラマ「サクセッション」(2018-、別邦題「キング・オブ・メディア」など)のマーク・マイロッドが監督として契約交渉中であることがわかった。本作では、同じく「サクセッション」を手掛けるアダム・マッケイが製作を務めている。米Varietyが報じた。
『ザ・メニュー』は、エキセントリックな食文化を描くダークコメディ・サイコスリラー。ある若いカップルが有名なシェフが腕を振るう離島の高級レストランに訪れるところから物語が展開されていく。脚本は「サクセッション」のウィル・トレーシーと、セス・レイスが共同執筆している。
2019年4月、本作には監督として『ダウンサイズ』(2017)のアレクサンダー・ペイン、主演として『女王陛下のお気に入り』(2018)のエマ・ストーンが就任していたが、二人はスケジュールの都合上、すでに企画を離脱しているとのこと。その結果、「サクセッション」の製作陣から新たにマーク・マイロッドが契約交渉に入ったというわけだ。マイロッドは「サクセッション」のほか、同じく一世を風靡した米HBOドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)などを手掛けている。
「サクセッション」は、世界有数の大手メディア企業を経営する富豪一族を取り巻く、皮肉に満ちた後継者争いをスリリングに描く社会風刺コメディ。現実を直接あぶる物語、緻密な作劇術と演出などで、批評家のみならず世界中の視聴者から高く評価された同作は、ゴールデングローブ賞やエミー賞など数々のドラマ賞を総なめにした。本国では“最も観るべきテレビシリーズ”とさえ呼ばれているだけに、なんとか今のうちに追いついておきたい。