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ノーラン『オデュッセイア』は「人生最後の大作映画」とマット・デイモン ─ 「一生に一度のチャンスだ」

マット・デイモン
Photo by Harald Krichel https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Matt_Damon-60034.jpg Remixed by THE RIVER

クリストファー・ノーラン最新作『オデュッセイア』は、主演のマット・デイモンにとって「最後の大作映画」のような作品だという。

ポッドキャスト「Skip Intro」に登場したデイモンは、「人生における真の転機」を問われると、ほとんど悩まずに「最近の『オデュッセイア』です。まだ整理できていませんが、本当に大きな影響があった」と答えた。

「あの仕事に求められたことを客観的に考えると、まさに自分の人生においてふさわしいタイミングだったと思うからです。もし20年前だったら苦痛だったことでしょう。居心地の悪い日々を送っていたはずです。けれども、本当に楽しかった。一瞬一瞬を楽しみました。」

以前にも『オデュッセイア』の撮影を「キャリア史上最高の経験だった」と語っていたデイモン。今回は、『アラビアのロレンス』(1962)や『戦場にかける橋』(1957)などを手がけた巨匠の名前を挙げ、「デヴィッド・リーン監督のような大作映画を作れる一生に一度のチャンスだと感じました。“僕の人生で最後の大作映画になるだろう”と思ったんです」と話している。

撮影のなかではあらゆる感情が押し寄せていたようだ。「起きることはコントロールできないが、自分の感情はコントロールできる──そう頭では理解できていても、“言うは易く行うは難し”です」という。

オデュッセイア

デイモンは大きな感謝の念を明かしている。「素晴らしい役を演じられたし、最高の監督とチーム、素晴らしい物語があった。それだけでなく、僕がキャリアを始めたばかり、この業界に入った頃へのノスタルジーにも結びついていました」と語る。若き日の代表作『青春の輝き』(1992)や、映画デビュー作『ミスティック・ピザ』(1988)などに通じる新鮮な驚きと純粋な喜びを感じたそうだ。

もっとも、この作品が本当に最後の大作映画になるかはわからない。デイモンは「すべては見方次第、そう考えると面白いですよね」といい、あるエピソードを語った。撮影中、水に濡れて寒さに震え、空腹にも襲われるなか、数々のノーラン作品でスタントに携わるダフィー・ゲイバーから、とある言葉をかけられたという。

「彼は元海軍特殊部隊で、ほとんど誰にもできないことを耐え、成し遂げなければならないのです。撮影の終わりが近づいた頃、彼は言いました。“どれほど寒い思いをしたか、決して覚えておくことはできません。それは記憶に残らない束の間の感覚で、やがて過ぎ去り、再び温まるから”と。今は暖かくないだけで、この不快な中に快適さを見つけ、そのまま見つめるべきだと。永遠に続くわけではないから、と。」

映画『オデュッセイア』は2026年公開。配給はビターズ・エンド、ユニバーサル映画(US公開日は7月17日)。

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Source: Skip Intro

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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