『ザ・ロック』マイケル・ベイ、ショーン・コネリーを監督するのは正直怖かったと告白 ─「厳しくも愛のある方でした」

『バッドボーイズ』『トランスフォーマー』シリーズや『アルマゲドン』(1998)など、数々の話題作を製作してきた映画監督のマイケル・ベイ。“ハリウッドの破壊王”という異名まで持つ巨匠だが、『ザ・ロック』でショーン・コネリーに指示を出すのは正直怖かったようだ。
1996年に公開された『ザ・ロック』は、『バッドボーイズ』(1995)でデビューしたマイケル・ベイ監督が手がけた長編映画2作目。“ザ・ロック”ことアルカトラズ島を舞台に、鉄壁の要塞として知られる島を占拠したテロリストたちと、極秘指令で島に潜入した特殊部隊との攻防を描いた作品だ。主演のひとりを飾ったのが、『007』シリーズや『アンタッチャブル』(1987)など知られる名優、ショーン・コネリーである。
ベイ監督といえば、ウィル・スミスやブルース・ウィリスをはじめ、フランシス・マクドーマンド、ジョン・マルコヴィッチ、ジェイク・ギレンホール、ライアン・レイノルズなど錚々たる俳優陣と仕事を共にしてきたが、『ザ・ロック』はキャリア初期の作品。この度、Colliderのインタビューにてベイ監督は、「まだ青二才でした」と当時の自分を説明した上で、コネリーと初めて仕事を共にした日について以下のように振り返っている。
「ショーンは75本ぐらいの映画に出演していたんです。それにこれは私にとってふたつ目の作品でした。長い白髪と髭を生やした彼と尋問シーンをやったときのことですが、監督として彼に指示を与えるのがとにかく怖くて。だから、とりあえずテイクワン、テイクツーと撮影していったんです。ただ、“これでは駄目だ。彼に何か指示を出さなければいけない”となったので、“ショーン、チャーミングな感じを少し減らして言ってもらってもいいですか?”と伝えました。すると、“もちろんだよ、ボーイ”と返ってきたんです。撮影中に彼から呼ばれていた名前は、“ボーイ”でしたよ。」
ベイ監督は、「ショーンは監督たちのことが嫌いだったんです。僕はなぜか両ひざをついていたのを覚えています」と続けながらも、「彼は厳しくも愛のある方でしたが、私を気に入ってくれました。彼から多くのことを学んだんです」と感謝を述べている。「本当にたくさんのことを教えてくれました。彼は真の映画スターであり、完璧な仕事人であり、その仕事ぶりはまさに圧巻でした。彼が亡くなったとき、私はとても悲しかったですよ」。なお監督最新作『アンビュランス』には、『ザ・ロック』のセリフを引用したものが登場するとのことだ。
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Source:Collider