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スティーヴン・キング「ザ・スタンド」ドラマ版、12月に米配信決定 ─ パンデミックと滅亡後の物語、「これほどの現在性を帯びるとは」

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ホラーの巨匠スティーヴン・キングの傑作長編小説『ザ・スタンド』(文春文庫)のテレビドラマ版「ザ・スタンド(原題:The Stand)」が、2020年12月17日より、米CBS All Accessにて米国配信となることが決定した。全8話構成で、毎週木曜日に1話ずつ配信される。

ドラマ版「ザ・スタンド」は、製作の発表以来、多くのキング・ファンに待たれていた話題作。致死率99%の新型インフルエンザが大流行し、アメリカは滅亡。疫病の感染が広がり、超自然現象も起こるという終末の世界で、人類の運命は108歳の老女マザー・アビゲイルと生存者たちの手にかかっていた。そんな中、世界征服を目論む“闇の男”ランドール・フラッグが動き出し、ついに善と悪が激突する。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、キングの『ザ・スタンド』はコロナ禍を予見したともいわれていた。『スター・トレック』新作映画が、ウイルスがテーマだったゆえに企画保留とされるなど、「ウイルス」「パンデミック」を描くことには敏感にならざるを得ない現在、本作の配信決定は今後の可能性を鑑みてもひとつの朗報だろう。なお配信決定にあたって、米国では場面写真も公開されている。

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The world as we know it will never be the same. Based on the book by Stephen King, #TheStand premieres December 17, only on CBS All Access.

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マザー・アビゲイル役はウーピー・ゴールドバーグ、“闇の男”ランドール・フラッグ役に『ターザン:REBORN』(2016)のアレクサンダー・スカルスガルド。そのほか、「ウエストワールド」(2016-)のジェームズ・マースデン、『グッバイ、リチャード!』(2020)のオデッサ・ヤング、『アクアマン』(2018)のアンバー・ハード、『オーヴァーロード』(2018)のジョヴァン・アデポら充実のキャスティングが揃った。

代表作を新たにドラマ化するにあたり、原作者のスティーヴン・キングが最終話の脚本を執筆。原作には含まれない要素を追加し、本人が長年にわたり望んでいたという新たな結末が描かれる。製作総指揮は『ニュー・ミュータンツ(原題:New Mutants)』のジョシュ・ブーンが務め、第1話と最終話の監督も担当。同じく製作総指揮と脚本を「スニーキー・ピート」(2015-2017)ベンジャミン・キャベルが担当した。

新型コロナウイルスの影響が続く中での配信決定にあたり、キャベルは「スティーヴン・キングの傑作がこれほど奇妙な現在性を帯びるとは、誰も予想していませんでした」とのコメントを発表。「この不安定な時代に、意義と希望を求める物語をお見せできることを非常に光栄に思います」

ドラマ「ザ・スタンド(原題:The Stand)」は2020年12月17日よりCBS All Accessにて米国配信予定。期せずしてタイムリーになった一作、世界各国の早期配信を望みたい。

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Sources: Deadline, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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