『マイティ・ソー バトルロイヤル』第1作の強敵デストロイヤーがヘラと対決するプランがあった

映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』には、これまでマーベル・シネマティック・ユニバースを追いかけてきたファンなら気づける小ネタや隠し要素(イースターエッグ)がたくさん仕込まれている。しかし、完成した映画に入っているのは製作陣が当初想定していたよりも少なかったようで……。

脚本家のエリック・ピアソン氏が米Yahoo!に語ったところによれば、執筆段階では、序盤のシーンで『マイティ・ソー』(2011)に登場した強敵デストロイヤーが登場する予定だったという。どんな再登場だったのか、そしてなぜ削除されたのだろうか?

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覚えてる?デストロイヤーのこと

『マイティ・ソー バトルロイヤル』では第1作に登場したデストロイヤーが再登場するはずだった! と啖呵を切ったところで、そもそもデストロイヤーがどんなキャラクターなのか覚えていない人も多いのではないだろうか。
『マイティ・ソー』の序盤で、奪われた「箱」を取り戻すべく氷の巨人がアスガルドを訪れた際、大きな活躍を見せるのが“用心棒”であるデストロイヤーだ。ところが後半では、地球に落とされたソーの帰還を阻止したいロキによって地球へと送り込まれてしまい、そこで街を破壊するなど大きな危険をもたらすことになる……。

ピアソン氏によれば、このデストロイヤーを登場させる予定だったのは、映画序盤の「ヘラが強すぎるシーン」の一環だったという。アスガルドに到着したヘラが、その圧倒的な強さをいかんなく発揮する場面だ。

「まさにディズニーらしからぬヴィランにしたかったんです。(ヘラが)人々を次々に殺し、粉砕していく場面を作りたかった。彼女には全員を倒すという最高の入り口が用意されています。ただ、それでも“ちょっと繰り返しすぎだよね、撮る時間もないし”とは言われたんです。」

この「ヘラが強すぎるシーン」では、『マイティ・ソー』シリーズのファンならば驚愕必至の瞬間が連続で登場する。しかし、このシーンは脚本段階ではもっと長い想定だったわけである。

 

「彼女(ヘラ)が、大きな要塞の武器庫に剣が隠されているだろうと考える場面がありました。そこへ向かうと、デストロイヤーのアーマーが彼女を排除しようと現れて、でも逆にバラバラにされてしまうんですね。デストロイヤーのアーマーを再登場させていたんですよ。でも、必要のない余計な要素だと思いました。できるだけ早くソーをアスガルドに帰す必要があったんです。」

つまり脚本にはヘラとデストロイヤーの対決シーンがある時点まで書かれていたものの、それは“小ネタ”にすぎないと判断されて削除されたのだ。あくまで重要なのは展開のスピーディーさで、そこに必要な要素をいかにして詰め込み、不要なものをいかに削ぎ落としていくかという思考で物語は組み上げられているのである。そうした構成や脚本の密度と、タイカ・ワイティティ監督によるアクションやユーモアの演出がバランスを取ることで、『マイティ・ソー バトルロイヤル』の小気味良い映画体験は実現されているのだろう。とはいえ、シリーズのファンとしてはデストロイヤーを見てみたかった気もしなくもないが……。

映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』は2017年11月3日より全国の映画館にて公開中。

Source: https://sg.news.yahoo.com/big-reveal-nixed-romance-noodle-worm-cut-added-thor-ragnarok-170636900.html
©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

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稲垣 貴俊(Takatoshi Inagaki)。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくしてお伝えできればと思っております。

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