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ソー、まだ「最強アベンジャー」の件が悔しかった模様 ─ 『ソー:ラブ&サンダー』で猛筋トレ、マッスルメモリーで復活か

ソー:ラブ&サンダー
©Marvel Studios 2022

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品ソー:ラブ&サンダーの日米同時公開(2022年7月8日)が決定し、初の特報映像が届けけられた。約1分半の短い映像ながら注目ポイントはたくさん。この記事では、映像の0:23〜0:26で見られるソーの筋トレシーンに着目してみよう。

どこかの洞窟らしき場所で、巨大な鎖を両手に持って波打つように上下させているソー。これは通常はロープで行うトレーニングで、全身の筋肉を一気に鍛えられる非常にハードなメニューだ。

ここでのソーは赤いキャップを被っているが、よく見ると「Strongest Avenger(最強のアベンジャー)」と描かれている。これは、シリーズ前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)からのネタである。惑星サカールで、ソーがアベンジャーズの船クインジェットに乗り込み、システムを再起動させようとする場面だ。

「登録名」の音声認識で起動を試みたソーは、まず「ソー」と発してみるが、エラー音と共に「違います」と返されてしまう。続いて「ソー オーディンの息子」「雷神」とありそうなキーワードを試してみるが、どれもハズレ。そこで「最強アベンジャー(Strongest Avenger)」と自惚れたキーワードを言ってみるが、これも悲しいことにハズレ。悔しかったのでもう一回、今度は大きな声で元気いっぱい「さいきょうアベンジャー!」と言ってみるも、やっぱりハズレである。

そこでソーは「スタークめ」とヤケになり、「サーファーくん」と言ってみるとバッチリ起動成功。「サーファーくん」とは『アベンジャーズ』(2012)でソーとトニー・スタークが出会う場面のネタだ。原語では「Point Break」と言っているが、これは有名なサーファー映画のタイトル。ソーの金髪ロングヘアを見たトニーがつけたあだ名である。

「サーファーくん」と言ってみてシステムが起動できた時のソーはひとまず嬉しそうにしていたが、たぶん「最強アベンジャー」が通じなかったことがよっぽど悔しかったのだろう。どこからどう調達したのかは不明だが、「最強アベンジャー」とデザインされたキャップを被って筋トレに励んでいる。

もっとも、これはソーにとって健全なことだ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でソーは、サノス戦のショックから引きこもりになり、ぶくぶくと激太りしていた。『エンドゲーム』では最後まで太った状態のままだったが、『ラブ&サンダー』ではかつての締まったボディを取り戻している模様。もう一度「最強アベンジャー」になるために自分を奮い立たせ、激しい筋トレをこなしていたのだとしたら良いことではないか。筋トレの場面では、『エンドゲーム』時同様のモジャモジャ髭が残っているから、このシーンは映画の冒頭、おそらくソーのダイエットシーンとして描かれることになりそうだ。

ちなみに筋肉には「マッスルメモリー」なるものがあり、一度つけた筋肉は比較的早くに戻せるらしい。きっとソーも、すぐに元の肉体に戻るだろう。

『ソー:ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』は、2022年7月8日に日米同時公開公開。詳しいあらすじ紹介と解説は以下記事にて。

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。