『ソー:ラブ&サンダー』初期の4時間版は「クソヤバ」とクリス・ヘムズワース

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『ソー:ラブ&サンダー』の上映時間は1時間59分になるようだ。実際には即興的に撮影されたシーンが山ほどあり、初期段階では4時間尺のバージョンが存在していたと言う。
以前、主演のクリス・ヘムズワースが本編入りしなかった映像について、「この映画には編集可能なマルチバースがあるんです」と言及し、タイカ・ワイティティ監督も、「この映画には、15種類のバージョンにできるポテンシャルがあるんです」と答えていた。その点を詳しく知りたいと、米Colliderが取材にて2人に質問を直撃している。
「最初のカットはどれぐらいの長さだったのですか?削除されたシーンは沢山あったのでしょうか?」とインタビュアーが訊ねると、ワイティティが「4時間ぐらいはあったよ」と返答。監督によると、撮影した瞬間は最高だと感じたシーンも編集を経て半年ほど経つと、物語に必要だと思えなくなったとのこと。続けてヘムズワースがエクステンデッド版について、「今まで観た中で一番クソヤバ(batshit crazy)でワイルドな4時間版バージョン」と反応している。
続けて「そのバージョンを実際にご覧になったんですか?」と尋ねられた2人は、「イエス」と回答。ワイティティ監督いわく4時間版には様々なシーンが盛り込まれ、兵士のグループが川沿いでフランス人と夕食を共にする場面もあったとのこと。
そのバージョンをヘムズワースは「モンティ・パイソンのコントのようだった」と表現しており、監督が4時間版はそのままリリースできるような状態ではなく、どちらかというと10~15のまとまったシーンが繋がったアッセンブリー的なカットだとも説明。結論として2人は、そういったシーンを入れると軸となる物語が犠牲になってしまうため、入れなかったと述べている。
「削除されたシーンを全て観たい!」という人は少なくないだろう。DVDやBlu-rayの発売時に、本編入りが叶わなかったシーンが収録されることを期待したい。『ソー:ラブ&サンダー』は2022年7月8日に劇場降臨。
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Source:Collider