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『ソー:ラブ&サンダー』マルチバース版も製作可能?「15種類は作れる」とワイティティ監督

ソー:ラブ&サンダー
©Marvel Studios 2022

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作、『ソー:ラブ&サンダー』の上映時間が、“1時間59分”と米国の劇場情報にて掲載され、『アントマン&ワスプ』(2018)以来となる短い作品として話題を呼んでいるが、それはフッテージが少ないことが理由ではない。どうやら、さまざまなバージョンを製作できるほどの映像が存在しているようだ。

Fandango All Accessにてクリス・ヘムズワースは、「この映画には編集可能なマルチバースがあるんです。即興的に行ったシーンがありまして、どの道を進むかによって変わるみたいな」と、脚本に記された内容以外も撮影したことを明かしている。それぞれのシーンには複数の展開が存在しているようだ。

取材に同出席していた本作の監督タイカ・ワイティティは、「この映画には、15種類のバージョンにできるポテンシャルがあるんです」とコメント。「それは最高ですね」とすぐさま反応を示したのは、ふたりとともに取材に参加していたヴァルキリーとしておなじみのテッサ・トンプソン。「いつかそんなことをやってみたいです、自分の冒険をできるみたいな」と、さまざまなバージョンを製作することに前向きな姿勢を示している。

例えば、どんな冒険を歩みたい、体験したいのかを、それぞれがタイトルやあらすじなどから選択し、作品を観られるというシステム。あるいは、『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』(2018)などのインタラクティブコンテンツのように、キャラクターたちの行動を選択して、視聴者が自ら物語を進めていくというようなものもありえそうだ。

僕には以前から気に入っているアイデアがありまして、それは映像を誰かに提供して、“自分たちの映画を作ってみてください”というものなんです」とワイティティ。提供された映像をほかのフィルムメイカーたちが、それぞれのビジョンを通していかに編集し、調理してみせるのかに興味があるようだ。何にせよ、『ソー:ラブ&サンダー』でカットされた映像が何らかの形でお披露目されることを願いたい。

映画『ソー:ラブ&サンダー』は、2022年7月8日(金)より日米同時公開。

Source:Fandango All Access

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。