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クリス・ヘムズワース、『ソー:ラブ&サンダー』は「僕にとって最後のマーベル映画になるかも」

ソー:ラブ&サンダー
©Marvel Studios 2022

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『ソー:ラブ&サンダー』が2022年7月8日(金)に劇場公開を迎える。本作は『マイティ・ソー』シリーズの第4作となるが、MCUの単独映画シリーズで4作目が作られるのは今回が初めて。アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.、キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスらが続々と“卒業”していく中、ソー役のクリス・ヘムズワースは前人未到の領域に足を踏み入れる。

もっとも、クリス本人はこの状況を冷静に捉えているようだ。米WIREDのインタビューで「最後のマーベル映画は何になる?」との質問を受けるや、「最後に撮ったのは『ソー:ラブ&サンダー』ですが、これが僕にとって最後のマーベル映画になるかもしれない」と述べている。ただし「わからないけど」と付け加えながら。

MCUを黎明期から支えてきた俳優陣がユニバースを去り、ドラマシリーズでも「ホークアイ」(2021)や「シー・ハルク:ザ・アトーニー」(2022)などでヒーローの世代交代が示唆される中、クリスはいまや貴重な存在だ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズも『Vol.3』での完結を控え、トム・ホランド演じるスパイダーマンの物語も『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)でひとつの区切りがついた今、ソーの進退は『ソー:ラブ&サンダー』の結末にかかっているとも言えるだろう。

現在、クリスは本作の撮影に大きな手応えを感じたことを強調している。監督・脚本は前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のタイカ・ワイティティ。クリスのコメントからは、タイカへの信頼が大いに感じ取れる。

「(撮影では)大胆で、楽しくて、ぶっ飛んだ経験ができました。タイカ・ワイティティの映画がすべてそうであるように。ソー役を10~11年演じてきましたが、毎回が新鮮かつエキサイティング。今回も例外ではありません。すごく新鮮だったし、初めての挑戦ができたように思います。タイカの言葉を借りるなら、“宇宙を舞台にした、イカれた、ワイルドなロマンティック・コメディ”です。」

かつてクリスは、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の撮影を終えた後、ソーを演じ続けることに一時退屈したことを認めていた。そこに新風を吹き込んだのがタイカで、同作でソーのキャラクターにひねりを利かせたことがクリスのモチベーションを飛躍的に回復させたのだ。クリスは今回も、「これが最後かも」と言いながら「みなさんに求めてもらえるなら演じ続けるでしょう」とも語っている。

ちなみにキーパーソンであるタイカは、以前本作について「“バトンの受け渡しなんだ”と決め込まれているのではないか」と述べ、「マーベルが今後どんな計画を立てているのかは知りませんが、それは当てはまらないと思います」と発言。ソーとクリス・ヘムズワースの“卒業”には否定的な見方を示唆していた。

Source: WIRED

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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