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『サンダーボルツ*』アクションはリアル志向、「グリーンスクリーンあまり使わず俳優が自分でスタント」

サンダーボルツ*
(L-R): Alexei Shostakov/Red Guardian (David Harbour), Ghost (Hannah John-Kamen), Bucky Barnes (Sebastian Stan), Yelena Belova (Florence Pugh), and John Walker (Wyatt Russell) in Marvel Studios' THUNDERBOLTS*. Photo courtesy of Marvel Studios. © 2024 MARVEL.

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『サンダーボルツ*』は、近年のMCU作品でもまれに見る“リアル派”アクション映画となりそうだ。“ヴァル”ことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ役を演じるジュリア・ルイス=ドレイファスが明かした。

これまで『ブラック・ウィドウ』(2021)や『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)、ドラマシリーズ「ファルコン&ウインター・ソルジャー」(2021)などに登場してきたヴァルだが、本作での役回りは今までとはやや異なる。アンチヒーローたちがチームを結成するきっかけに関与するキーパーソンだというのだ(ジェイク・シュライアー監督は意味深な言い回しで否定してもいるのだが)。

もしやサンダーボルツにおけるニック・フューリー的存在か……と思わせる理由のひとつが、ルイス=ドレイファスが自らアクションシーンにも挑戦したこと。米Entertainment Weeklyでは、“リアル派”のアクションやスタントを気に入ったことを明かしている。

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この映画が素晴らしいのは、コメディとうまくマッチしたリアルさがあること。それから、グリーンスクリーンをあまり使っていないことです。特殊効果が延々と続くようなこともなく、俳優たちが自分でスタントを演じているんですよ。原点に戻ったような生々しさがあるので、皆さんにはとても楽しんでもらえると思います。」

それもそのはず、サンダーボルツのメンバーは派手なスーパーパワーをほとんど持っていないのだ。フローレンス・ピュー演じるエレーナ・ベロワ、デヴィッド・ハーバー演じるレッド・ガーディアン、セバスチャン・スタン演じるバッキー・バーンズ、ワイアット・ラッセル演じるジョン・ウォーカー。オルガ・キュリレンコ演じるタスクマスターと、ハナ・ジョン=カーメン演じるゴーストはやや異なるが、どちらも実験により能力を得た設定で、どちらかといえば地に足のついたスーパーパワーである。

MCUの“リアル派”アクションといえば『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)が思い出されるが、予告編を見るかぎり、アクションや演出のトーンは同作に近いところもありそうだ。ちなみに、ドレイファスがアクションを演じたのはワンシーンのみだそうで、「もっとやりたかった」とも語られている。「かっこよかったし、クールな黒のレザーコートを着ていたからピッタリだと思ったんです」。

2025年のMCU映画は『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』と『サンダーボルツ*』が続くが、前者にはハリソン・フォード演じるレッドハルク/サディアス・ロスが登場するため、こちらのほうがより等身大のコミック映画となりそう。こうしたグラデーションも、MCUにおいてはひとつの魅力と言っていい。

映画『サンダーボルツ*』は2025年GW公開

Source: Entertainment Weekly

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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