『サンダーボルツ*』アクションはリアル志向、「グリーンスクリーンあまり使わず俳優が自分でスタント」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『サンダーボルツ*』は、近年のMCU作品でもまれに見る“リアル派”アクション映画となりそうだ。“ヴァル”ことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ役を演じるジュリア・ルイス=ドレイファスが明かした。
これまで『ブラック・ウィドウ』(2021)や『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)、ドラマシリーズ「ファルコン&ウインター・ソルジャー」(2021)などに登場してきたヴァルだが、本作での役回りは今までとはやや異なる。アンチヒーローたちがチームを結成するきっかけに関与するキーパーソンだというのだ(ジェイク・シュライアー監督は意味深な言い回しで否定してもいるのだが)。
もしやサンダーボルツにおけるニック・フューリー的存在か……と思わせる理由のひとつが、ルイス=ドレイファスが自らアクションシーンにも挑戦したこと。米Entertainment Weeklyでは、“リアル派”のアクションやスタントを気に入ったことを明かしている。
「この映画が素晴らしいのは、コメディとうまくマッチしたリアルさがあること。それから、グリーンスクリーンをあまり使っていないことです。特殊効果が延々と続くようなこともなく、俳優たちが自分でスタントを演じているんですよ。原点に戻ったような生々しさがあるので、皆さんにはとても楽しんでもらえると思います。」
それもそのはず、サンダーボルツのメンバーは派手なスーパーパワーをほとんど持っていないのだ。フローレンス・ピュー演じるエレーナ・ベロワ、デヴィッド・ハーバー演じるレッド・ガーディアン、セバスチャン・スタン演じるバッキー・バーンズ、ワイアット・ラッセル演じるジョン・ウォーカー。オルガ・キュリレンコ演じるタスクマスターと、ハナ・ジョン=カーメン演じるゴーストはやや異なるが、どちらも実験により能力を得た設定で、どちらかといえば地に足のついたスーパーパワーである。
MCUの“リアル派”アクションといえば『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)が思い出されるが、予告編を見るかぎり、アクションや演出のトーンは同作に近いところもありそうだ。ちなみに、ドレイファスがアクションを演じたのはワンシーンのみだそうで、「もっとやりたかった」とも語られている。「かっこよかったし、クールな黒のレザーコートを着ていたからピッタリだと思ったんです」。
2025年のMCU映画は『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』と『サンダーボルツ*』が続くが、前者にはハリソン・フォード演じるレッドハルク/サディアス・ロスが登場するため、こちらのほうがより等身大のコミック映画となりそう。こうしたグラデーションも、MCUにおいてはひとつの魅力と言っていい。
映画『サンダーボルツ*』は2025年GW公開。
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Source: Entertainment Weekly