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『サンダーボルツ*』のバッキーは『許されざる者』のクリント・イーストウッドに似ているとセバスチャン・スタン ─ 「なあ、俺の話を聞いてくれ」

サンダーボルツ
© 2024 MARVEL.

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)において、バッキー・バーンズ役をおよそ15年にわたって演じつづけてきたセバスチャン・スタン。最新作『サンダーボルツ*』では、バッキー役について名優クリント・イーストウッドを思い浮かべたことを明かしている。

『サンダーボルツ*』は、過去に失敗を犯した無法者たちが、あるミッションのために招集される異色のチームアップ映画。フローレンス・ピュー演じるエレーナ、デヴィッド・ハーバー演じるレッド・ガーディアン、ワイアット・ラッセル演じるUSエージェント/ジョン・ウォーカー、オルガ・キュリレンコ演じるタスクマスター、ハナ・ジョン=カーメン演じるゴーストが一堂に会する。

ワールド・プレミアに登場したスタンは、米The Hollywood Reporterの取材にて、「彼らはヴィランなのかヒーローなのか、いったいどの立場にあるのか。それはバッキー・バーンズがずっと向き合ってきたことです」と語った。今回のバッキーは、CIA長官・ヴァルの手で集められたサンダーボルツのいわば“まとめ役”であり、先輩としてメンバーを導く立場にあるのだ。

「バッキーが最もつらかった時期は、すでに過去のものだと思います。洗脳を受けていた時代のほうがもっと大変だったから。今回の映画(『サンダーボルツ*』)の話をするときは、いつも『許されざる者』(1992)のクリント・イーストウッドを思い出します。かつて同じことを経験してきた年長者が、“なあ、俺の話を聞いてくれ”と言うような。そういうところからユーモアが生まれているんです。」

『許されざる者』でイーストウッドが演じた主人公のウィリアム・マニーは、かつて列車強盗や保安官殺しに手を染めた伝説のアウトロー。しかし、今では改心のきっかけとなった妻にも先立たれ、農夫として静かに暮らしている設定だ。たしかに、バッキーとの共通点をあらゆる部分に見出すことができる。

以前からスタンは、本作のバッキーについて『ゴッドファーザー』シリーズでアル・パチーノが演じたマイケル・コルレオーネや、『カッコーの巣の上で』(1975)でジャック・ニコルソンが演じた主人公マクマーフィを引用しながら説明してきた。長く演じてきたキャラクターを新しい環境で演じ直すにあたり、往年の名作が参考になったということだろう。

新たな顔ぶれのなかに飛び込んだバッキーだが、スタンは共演者たちを「最高のチーム」だと称え、撮影を大いに楽しんだことを明かしている。「(今回のバッキーを)皆さんがどのように感じてくださるか、僕は楽しみにしているんです」。

映画『サンダーボルツ*』は2025年5月2日(金)日米同時公開。

Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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