『サンダーボルツ』2024年春に撮影開始へ、MCUヴィランが集結 ─ 脱スーパーヒーロー映画、「理論的に面白いことを目指す」と出演者意気込み

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のヴィランたちが集結するアンサンブル映画『サンダーボルツ(原題)』の撮影開始時期が判明した。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)から続投するUSエージェント/ジョン・ウォーカー役のワイアット・ラッセルが明かしている。
本作は、道徳的に“グレー”なアンチヒーローたちが、政府の招集を受けて任務に挑む映画。米The Hollywood Reporterのインタビューに応じたラッセルは、「『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の中盤でジョン・ウォーカーは許されないことをしました。彼が罪を滅ぼすまでに、まだ長い道のりがあるのでしょうか?」との質問に、「そう願っています。ジョンと出来ることはたくさんありますからね」と回答。その上で、「3月か4月に『サンダーボルト』が始動する時に、才能ある人たちと一緒に仕事が出来るなんて本当にラッキーです」とコメントし、2024年春に撮影が開始することを明言した。
またラッセルは、少し前のインタビューでも褒め称えていたエレーナ・ベロワ役のフローレンス・ピュー、レッド・ガーディアン役のデヴィッド・ハーバー、ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ役のセバスチャン・スタンの名前を再び挙げて称賛。さらに、本作でMCU初参戦となるスティーヴン・ユァンについても、「彼は今、世界で最高の俳優の一人です。この映画にはこれだけの人たちが出演しているわけで、これ以上ラッキーなことはないですよ」とも付け加えた。
『サンダーボルツ』で監督を務めるのは、ラッセルが主演したドラマ「ロッジ49」(2018‐2019)の6話でメガホンを取り、ユァンが主演したNetflixのブラックコメディドラマ「BEEF/ビーフ ~逆上~」(2023)のエピソードも手がけたジェイク・シュライアー。現代アメリカが抱える問題に深く切り込みながらも、ユーモアを忘れない作風で注目を浴びているクリエイターだ。
そんな精悦シュライアーとすでにタッグ済みのラッセルは「単に飛び回ってスーパーヒーローっぽいことをするだけじゃなく、深みがあって理論的に面白いことを目指しているんじゃないかと思います」と『サンダーボルツ』に向けて意気込み。シュライアーとの再タッグを楽しみにしているようだ。
上述のキャストに加え、『ブラックウィドウ』からタスクマスター役のオルガ・キュリレンコ、『アントマン&ワスプ』(2018)からゴースト/エイヴァ・スター役のハナ・ジョン=カーメン、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ役でジュリア・ルイス=ドレイファスが出演。新キャストとして、故ウィリアム・ハートが演じたサディアス・“サンダーボルト”・ロス将軍役でハリソン・フォードも参戦する。
『サンダーボルツ(原題)』は2025年7月25日米国公開予定。
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Source:The Hollywood Reporter