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【ネタバレ】『サンダーボルツ*』監督がタスクマスターを振り返る ─ 「きちんと理解している、軽々しくやったことではない」

サンダーボルツ*
(c) 2025 MARVEL

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『サンダーボルツ*』でもっとも物議を醸した、タスクマスターをめぐる展開について、監督のジェイク・シュライアーが改めて振り返った。

この記事には、映画『サンダーボルツ*』のネタバレが含まれています。

サンダーボルツ*
(c) 2025 MARVEL

『ブラック・ウィドウ』(2021)で初登場したタスクマスター/アントニアは、スーパーヒーローの能力を完全コピーして戦える能力を持つ。ところが『サンダーボルツ*』の前半、ヴァルの思惑によってOXE社の資料庫に集められたエレーナやUSエージェント/ジョン・ウォーカー、ゴースト/エイヴァ・スターと激突し、頭部を撃ち抜かれて死亡するのだ。

コミックでも人気のキャラクターとあって、この思いがけない展開はファンの間で物議を醸した。のちに脚本家のエリック・ピアソンは、自身の執筆した初期脚本ではタスクマスターが最後まで生き延びていたことを認め、この展開には「観客として心から驚いた」と語っている

このたびシュライアー監督は、タスクマスターを序盤で退場させるアイデアは、2023年の全米脚本家組合によるストライキのあと、「脚本の再開発中に」生まれたものだと語っている。ピアソンが『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の改稿に携わるために『サンダーボルツ*』をすでに離脱していた時期だ。

「脚本を検討し、新しいバージョンを作ろうとしたときに、ちょっと血が足りないと感じたんです。登場人物たちと、殺し屋としての彼らの行動に敬意を表するためにも、その意味を誰も示さない映画では大きなインパクトを与えられないと感じました。ありとあらゆるバージョンを検討しました。もちろん、オルガ(・キュリレンコ)は素晴らしい女優なので難しい判断でした。」

公開当時、シュライアー監督は「危険度や緊張感を出すことが必要でした」とその意図を語っていた。今回のコメントは、その真意をより具体的な言葉で明らかにしたものだ。「登場人物たちは“自分たちは終わった”と思っていて、全員が人生に価値を感じていない。ただそのことを描くためでした」。

もっとも公開後、監督のもとには相当さまざまな意見が寄せられたようだ。「(タスクマスターの扱いに)不満を抱いているという連絡をくださった方もいました」と明かし、「(思いは)きちんと理解しています。決して軽々しくやったことではありません」と述べている。

『サンダーボルツ*』ブルーレイ+DVDセット、4K UHD+3D+ブルーレイセットは2025年9月10日(水)発売。

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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