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『サンダーボルツ*』を結成するのはヴァルじゃない? 「あたかも事実のように書いてあるが、違う」と監督

サンダーボルツ*
(L-R): Alexei Shostakov/Red Guardian (David Harbour), Ghost (Hannah John-Kamen), Bucky Barnes (Sebastian Stan), Yelena Belova (Florence Pugh), and John Walker (Wyatt Russell) in Marvel Studios' THUNDERBOLTS*. Photo courtesy of Marvel Studios. © 2024 MARVEL.

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の“アンチヒーロー集結映画”となる『サンダーボルツ*』は、いまだ謎に包まれたところの多い作品だ。タイトルに含まれるアスタリスクの正式な意味も、なぜ登場するキャラクターがチームを結成するのかも。

明らかになっているのは、物語の主人公がエレーナ・ベロワ(フローレンス・ピュー)、チームのリーダー役がバッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)であること。チームを招集する役目──アベンジャーズでいうところのニック・フューリーである──を担うのは謎の女性“ヴァル”ことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ(ジュリア・ルイス=ドレイファス)だとみられていたが、ここにきて、この説に再検討の必要性が生じた。

英Empireにて、監督のジェイク・シュライアーは「(サンダーボルツは)“ヴァレンティーナが悪事のために結成したチームだ”と、あたかも事実のように書いてあるあらすじをたくさん見ましたが、そういう物語ではありません」と発言。チーム結成の理由をさらに謎めかせた。

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ただし、監督が否定したポイントはやや曖昧だ。否定されているのが「ヴァレンティーナが結成した」なのか、「ヴァレンティーナが“悪事のために”結成した」なのかによって、その意味はまったく変わってくる。

サンダーボルツ*
Valentina Allegra de Fontaine (Julia Louis-Dreyfus) in Marvel Studios’ THUNDERBOLTS*. Photo courtesy of Marvel Studios. Photo courtesy of Marvel Studios. © 2024 MARVEL.

コミックでサンダーボルツを結成したのは、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)でダニエル・ブリュールが演じたバロン・ジモ/ヘルムート・ジモだが、『サンダーボルツ*』にジモは登場しない見込み。既報によると、「サンダーボルツ」の名称は『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』に登場するサディアス・“サンダーボルツ”・ロスとも無関係だというから、両者の関与はなさそうだ。もしもヴァレンティーナがチーム結成の決め手でないとしたら、彼らはどのように協力の道を歩むのか?

ちなみにシュライアー監督は、本作を「無視され、放置され、なりたい自分になれなかった人々の物語」だと形容している。「『RONIN』(1998)や『レザボア・ドッグス』(1992)のように、お互いを信頼する理由のないチームの映画を思い起こすと興奮します。彼らは力を合わせることができるのか、どんな衝突が起こるのかと」。

出演者はエレーナ・ベロワ役のフローレンス・ピュー、レッド・ガーディアン役のデヴィッド・ハーバー、バッキー・バーンズ役のセバスチャン・スタン、ジョン・ウォーカー役のワイアット・ラッセル、タスクマスター役のオルガ・キュリレンコ、ゴースト役のハナ・ジョン=カーメン、そしてボブ役のルイス・プルマン。ところで、サンダーボルツはいったい誰と戦うのだろう?

映画『サンダーボルツ*』は2025年GW公開

Source: Empire Magazine 2025 January

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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