「クイーン」フレディ・マーキュリーの未発表音源「Time Waits for No One」配信開始 ─ 新作ミュージックビデオも公開

伝説のロックバンド「クイーン」のフロントマンであるフレディ・マーキュリーのソロ未発表音源「Time Waits for No One」が、新たなミュージックビデオとともに発表された。楽曲はSpotify、Apple Musicなどで配信されている。
「Time Waits for No One」は、1986年に元デイヴ・クラーク・ファイブのデイヴ・クラークが手がけたミュージカル作品『Time』のためにフレディが書き下ろした楽曲「Time」の新バージョン。当時と同じく、デイヴ・クラークがプロデュースを担当した、フレディによるボーカルとピアノ演奏のみによるシンプルで力強い一曲だ。
プロデューサーのデイヴは、1986年に「Time」のためにアビー・ロード・スタジオでフレディが見せたパフォーマンスに心打たれていた。当時のリハーサルから「鳥肌が立っていた」というデイヴは、ボーカルとピアノだけが収録された、オリジナルのレコーディング版を探しており、2018年の春、バックグラウンド・ボーカルのないバージョンを自身のアーカイブからついに発見したという。
今回の楽曲は、96トラックから構成されていた「Time」からフレディのボーカルのみを収めた1トラックを取り出し、「Time」にも参加したピアノ奏者・プロデューサーのマイク・モランによる新演奏を融合させたバージョンとなっている。ぜひ「Time」と聴き比べながら、フレディの歌唱をじっくりと味わってほしい。
なお、このたび公開された「Time Waits for No One」のミュージックビデオは、イギリスの音楽番組「Top of the Pops」のために1986年に撮影された映像を復元したもの。デイヴは楽曲のリリースにあたり、ただ古い映像を繋ぎ合わせただけのビデオは作りたくないと考え、当時4台のカメラで撮影された映像の未現像ネガを検討して製作にあたったという。
フレディ・マーキュリー「Time Waits for No One」は配信中。
Sources: Variety, Freddy Mercury