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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』事前映像にネタバレはあり、なし?ルーカスフィルムの作法を監督が明かす

『スター・ウォーズ』を製作するルーカスフィルムは、徹底した秘密主義をポリシーに、映画の内容を公開以前にはほとんど明かさないことで知られている。したがって、最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の公開を控えた現在、プロモーションに登場した出演者や監督たちは「中身についてほとんど何も言えない」という奇妙な状況に置かれているのだ。

しかしながら一方で、ルーカスフィルムは「これってネタバレじゃないの?」と言いたくなるような映像を突然に放り込み、ファンの心境をやたらとザワザワさせることもある。
『最後のジェダイ』の場合、米国公開8日前に解禁されたスポット映像には衝撃の場面が収められていたし、そもそもライアン・ジョンソン監督は本予告の公開前に「絶対観ないでほしい」とコメントしていたのである(発言はのちに撤回された)。

結局、ルーカスフィルムはネタバレや秘密主義の基準をどこで線引きしているのか? 『最後のジェダイ』の事前プロモーションに重大なネタバレは含まれているのか? ライアン監督が、ルーカスフィルムの「ネタバレ作法」をインタビューで語った。

ネタバレの方針、一年前から計画済み

ライアン監督は米Yahoo! Entertainmentのインタビューで、『最後のジェダイ』のプロモーションについて、事前にルーカスフィルムとの打ち合わせを入念に行っていたことを明らかにしている。

「一年前、もう少し前かもしれませんね。プロデューサーのラム(・バーグマン)と僕がルーカスフィルムと話し合って、“よし、このことはこのへんとあのへんで明かして、こっちは映画が公開されるまで絶対に明かさない”といったことを決めたんです。どんなことがあってもこれとあれは見せない……というようなリストを作りましたね。」

すなわち、ルーカスフィルムやライアン監督らは『最後のジェダイ』のネタバレについて厳しい基準をあらかじめ定めており、一連のプロモーションはそういった前提に即して行われているのだ。ということは、スポット映像に含まれていた衝撃の場面なども、すべては「見せちゃって全然OK」だと判断されているわけである。

こうした準備について、監督は「すごく面白いプロセスだった」と振り返り、その感慨をこう述べている。

「これまでの人生で僕は(『スター・ウォーズ』の)ファンだったのに、突然その裏側に回って、どうやってうまくやるのか、いかに計画するかって考えてるんですよ。本当に面白いですよね。」

しかし入念な計画の上に「予告編は絶対観ないで」発言があったかと思うと、盛り上げ上手というべきか、ライアン・ジョンソン恐るべしというべきか……。

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国ロードショー
いよいよ全国公開というわけで、すぐに劇場に足を運べない人はネタバレに注意せねばならない日々が続くことになる。そう、本当の戦いはここからなのだ。

Source: https://www.yahoo.com/entertainment/last-jedi-director-rian-johnson-carrie-fisher-spoiler-no-fly-list-rear-porg-backlash-exclusive-162527278.html
©THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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