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【えっ】『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で判明した衝撃事実、今後の展開は「まだ保留」

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』にて明かされた衝撃の真実について、脚本・監督を務めたライアン・ジョンソンがさらなる情報を証言している。しかし、その内容は映画の中ではなく、映画の外側で起きている驚きの出来事についてだった……。

注意

この記事には、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の重大なネタバレが含まれています。本編を未見の方は、決してこの先へと読み進めることのないようご留意ください。

©Walt Disney Studios Motion Pictures ©2017 & TM Lucasfilm Ltd. 写真:ゼータ イメージ

レイの両親、実際のところは「まだ保留」?

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の後半部分で、カイロ・レンはレイの指に触れ、その時に彼女のすべてを知ったと話す。いわく、レイの両親は何者でもないジャンク業者で、酒のためにレイを売り、すでにジャクーの墓で永遠の眠りについているというのだ。「レイの両親は誰?ルークか、オビ=ワンか、それとも……」といったファンの予想を裏切る展開は、多くの観客に少なからぬ衝撃を与えた。

HUFFPOSTのインタビューに登場したライアン監督は、レイの両親が“何者でもない”、すなわちレイ自身も“何者でもない”という真実を用意した意図を語っている。その内容は以前にもご紹介したものとほぼ同じだったが、最後に彼はこう付け加えたのだった。

「すべてはまだ保留です。次回作は僕ではなく、(J・J・エイブラムスとクリス・テリオが)書いているんですから。」

つまりレイの両親が“何者でもない”という事実を、『エピソード9(仮題)』を手がけるJ・J・エイブラムス監督らが引き継ぐかどうかはまだわからないということだろう。そういえばライアン監督は、以前『最後のジェダイ』に自分が参加した時点でレイの両親はまだ決まっていなかった語っていた……。

「(『スター・ウォーズ』には)オビ=ワンが言った“あるひとつの視点(a certain point of view)”という話が常にあてはまります。つまり、いかにして情報が与えられるのかという背景について、誰もが思考しつづけなければならないんです。けれども僕は、あの瞬間に明かされることが、ドラマとしての理にかなっていると思ったんですよ。」

レイの両親が事前に決まっていなかったこと、そして『最後のジェダイ』で判明した真実が今後どう扱われるのか決まっていないことからは、ルーカスフィルムが自分たちの意志ではなく、各クリエイターの意向と個性を尊重しながら3部作を展開させたいという方針がうかがえる。
かつて『フォースの覚醒』(2015)を手がけたJ・Jの視点をふまえて『最後のジェダイ』を執筆した、ライアン監督による新たな視点を、J・Jはどのように捉え直したのか。そして彼とルーカスフィルムのストーリー・グループは、どんな展開を考えたのだろう? 2017年12月に脚本がディズニーへと提出されている以上、その結論はもう出ているはずだ。

いずれにせよファンにとっては、これで「レイの両親は誰なのか」という予想を再開する余地が再び与えられたことになる。しかし、『フォースの覚醒』でわからなかったことを『最後のジェダイ』で判明させ、さらに『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』でひっくり返す、そんなことが本当にあっていいのか……と考えて筆者が思い起こすのは、『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)でルークとレイアが双子だったことが唐突に明かされた際の衝撃である。まあ、そういうこともあるわけだから……。

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国の映画館にて公開中。

Source: https://www.huffingtonpost.com/entry/that-big-last-jedi-reveal-about-rey-isnt-solved-after-all_us_5a39a21ee4b025f99e130e7f
©THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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