『The Last of Us』ドラマ版、ゲーム版製作陣が初映像に鳥肌 ─「ゲームから飛び出してきたかのようでした」

ゲーム史に名を刻む傑作『The Last of Us』が、PlayStation 5フルリメイク版として蘇った。再び世界中から注目を集めている『The Last of Us』といえば、ドラマシリーズが現在進行中だが、すでにゲーム版の製作陣も衝撃を受けているようだ。
人間を凶暴化させる寄生菌の感染爆発によって荒廃した米国を舞台に、娘を失った主人公ジョエルと、寄生菌の抗体を持つ少女エリー、ふたりの危険な旅路を描くゲーム『The Last of Us』。2013年に発売された1作目は、当時最高峰と言われた映像表現によりかつてない臨場感と没入感を実現し、プレイヤーの心を激しく揺さぶる物語に世界中が魅了された。
さまざまなゲーム賞を総なめにした同作を基に、HBO製作による実写版がついに実現。これまで場面写真のみが公開されていたが、2022年8月下旬には初の映像が米国にて登場した。短い映像ながらも、物語の主人公であるジョエルとエリーのビジュアルをはじめ、その世界観の再現度の高さには、ファンのみならずオリジナルゲームのデザイナーであるマシュー・ギャラントもまた心を鷲掴みにされたという。
Entertainment Weeklyのインタビューにてギャラントは、「あの映像を観たとき、あれほど少ない描写だったにもかかわらず、鳥肌が立ちました」と衝撃を受けたことを明かしている。実写版には参加していないギャラントだが、「何度も観返して細かいところまで確認したいと思いました」と続けており、こうアートディレクションを絶賛した。「2秒間ほどの壁に埋め込まれた感染者の映像、あれはもうゲームから飛び出してきたかのようでしたよ」。
ゲームを実写化する場合、「オリジナルのシリーズに対して、クリエイティブ・ライセンスのみを取ることが多いのです」と、持論を述べるギャラント。もっとも、映像から読み取れる限り本実写版では、キャラクターたちの服装や彼らの台詞の言い回しも忠実に再現されているという。「オリジナルゲームを愛する者として、それがほかのコンテンツで表現されるのを観るのはとて楽しみです」と期待を寄せている。
実写版にてエリーとしてキャスティングされているベラ・ラムジーもまた、「ゲームのエモーショナルなビートを本当に上手く踏襲しており、ゲームに敬意を払っていますよ」と自信を顕にしていた。「皆さんに満足してもらえると思います」としながら、「ゲームではあまり追求されなかったさまざまな道を探っています」とも述べており、シリーズに新たな息吹を吹き込んでいそうだ。
ちなみに、2022年6月に撮影を終えた本実写版は現在編集段階にある。正式な配信・放送時期は伝えられていないが、2023年の米国公開が見込まれている。
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Source:Entertainment Weekly