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「東宝怪獣映画は元祖シネマティック・ユニバース」 ─ 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』監督が熱弁

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
© 2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.

ハリウッド版『ゴジラ』シリーズの第2作、映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を手がけているマイケル・ドハティ監督は、筋金入りの“怪獣映画ファン”だ。

これまで折に触れて怪獣映画愛を公言してきたマイケル監督は、東宝怪獣映画こそが、いまやハリウッドのトレンドである「ユニバース構想」の先駆けだったのだと力説している。米ComicBook.comが伝えた。


東宝怪獣映画ユニバース

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は、ワーナー・ブラザース&レジェンダリー・ピクチャーズによる「モンスターバース」の第3作だ。『GODZILLA ゴジラ』(2014)と『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)、そして本作を経て、2020年には『ゴジラ vs キングコング(邦題未定、原題:Godzilla vs. Kong)』が控えている。

複数の作品が世界観を共有する“シネマティック・ユニバース”の一環である本作を手がけるマイケル監督は、そもそも東宝製作の怪獣映画が同じコンセプトなのだと本作の撮影現場にて語った。

「ユニバーサルの古典的モンスター映画を除いて、それ以前にこういう映画(ユニバース構想)があったかどうかはわかりません。けれども、東宝は、ユニバースを共有するというアイデアの先駆者となった初めての会社のひとつです。マーベルよりもずっと以前にやっていたわけですから。」

現在の「シネマティック・ユニバース・ブーム」を生み出したのは、マイケル監督も言及した、『アベンジャーズ』シリーズを筆頭とするマーベル・シネマティック・ユニバースだ。同シリーズではアイアンマンやキャプテン・アメリカといったスーパーヒーローが作品をまたいで登場しているが、マイケル監督は「東宝は同じことを怪獣でやっていた」のだと指摘する。

「当初、モスラはゴジラとはまったく別の映画でした。ラドンも同じです。一周して元に戻ってきたように思いますよ。」

モスラがスクリーンに登場したのは、『ゴジラ』第1作(1954)を生んだ本多猪四郎監督による『モスラ』(1961)。ゴジラと初共演したのは、3年後の『モスラ対ゴジラ』(1964)だった。ラドンは同じく本多監督の『空の大怪獣ラドン』(1956)で初登場したのち、『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964)で活躍している。きわめて早い段階で怪獣同士の共演が実現していたことがわかるだろう。

かたや、ユニバーサル・ピクチャーズ製作のモンスター映画は1920年代から多くの作品が製作されていたが、クリーチャー/モンスターの共演が取り入れられるようになったのは1940年代に入ってからで、共演を軸とする映画の数は決して多くなかった。時期的には同シリーズが東宝怪獣映画に影響を与えていた可能性はあるものの、東宝のほうが現在のシネマティック・ユニバースに近いコンセプトを当時から有していたわけである。

ちなみに『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に登場するゴジラ・モスラ・ラドン・キングギドラという4体の組み合わせは、名作『三大怪獣 地球最大の決戦』とまったく同じ。2018年12月、「東京コミコン 2018」のため来日したマイケル監督は、この組み合わせについて「ゴジラ映画の新章を作るなら、東宝怪獣映画の至宝である4体を登場させたかった」のだと語っている。東宝怪獣映画の“ユニバース”が、ついにハリウッドへと継承される時がやってきたのだ。

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は2019年5月31日(金)全国ロードショー

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公式サイト:https://godzilla-movie.jp/

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Source: ComicBook.com

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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