『トゥームレイダー』続編映画、製作頓挫の可能性 ─ MGMが権利喪失、新キャスト起用も検討

かねてより企画されてきた『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(2018)続編映画の製作が頓挫している可能性が浮上した。米Deadline、The Wrapなどが報じている。
人気ゲームを原作とする『トゥームレイダー』の映画版は、これまでアンジェリーナ・ジョリーが主人公のララ・クロフト役を務めたシリーズ2作と、アリシア・ヴィキャンデル主演のリブート版『ファースト・ミッション』が製作されている。『ファースト・ミッション』続編は2019年4月に企画が報じられ、2021年5月には監督のミシャ・グリーンが脚本初稿の完成を報告していた。
ところがThe Wrapによると、MGMは『トゥームレイダー』の映画化権を2022年5月をもって喪失しており、すでにヴィキャンデルも続編には関与していないとのこと。権利は原作ゲーム側に戻っているため、現在は『ファースト・ミッション』の製作会社GK Filmsを代理人として、再び映画化権をめぐる入札合戦が行われているという。
またDeadlineは、GK Filmsが新たな主演俳優を探していることも報じている。すなわちGK Filmsは新たな映画版『トゥームレイダー』にも引き続き関与するとみられるが、再びシリーズごとリブートする意向なのだろうか。監督に就任していたミシャ・グリーンが引き続き関与するのか、執筆されていた脚本が今後どう扱われるのかもポイントとなりそうだ。
なお『ファースト・ミッション』の続編については、2022年7月中旬にヴィキャンデルが「MGMとAmazonの買収で全くわからなくなりました。今は政治のようなものです」と語っていた。この発言が映画化権の移行を示唆していたと思われる。