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『トップガン』影響、米海軍で「ヘルメットにコールサイン」風習根付く

トップガン マーヴェリック
(C) 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.

映画『トップガン マーヴェリック』が遂に公開され、世界中でスカイアクションブームが再び巻き起こっている。本作を観て、パイロットを目指そうと決意した子どもたちもきっといることだろう。36年前の1986年に封切られた第1作『トップガン』も多大な好影響をもたらした作品と知られており、例えば2021年までNASA長官を務めたジム・ブライデンスタイン氏も、向こう見ずな戦闘機乗り、トム・クルーズ演じるピート・“マーヴェリック”・ミッチェルに憧れてパイロットを志した1人だ。

世界中の子どもたちに希望をもたらした『トップガン』だが、同作がそれまでの米海軍で存在していなかったある風習を生み出していたことをご存知だろうか。これを米Varietyで語るのが、『トップガン マーヴェリック』でプロダクションデザインを担当したジェレミー・ヒンドル。その風習とは、ヘルメットにコールサインをペイントするというもの。コクピット内のパイロットたちのアップショットが多用された劇中でも存在感を放っていたヘルメットのペイントだが、ヒンドルは「1作目でトニーが考えたアイデアだったんです。今ではみんながそうしていますが」と語っている。

“トニー”とは言わずもがな、『トップガン』でメガホンを取ったトニー・スコット監督。そもそも、公開当時まだ世界的にさほど認知されていなかったトップガンの名前を一躍知らしめるきっかけを作ったものこそ本作だが、これに留まらず、パイロットのいちファッションにまで影響を与えてしまったというから驚きだ。

ヒンドルは『トップガン マーヴェリック』の製作過程でも、ヘルメットのペイントには重きを置いた。「ヘルメット一つひとつには、たくさんのストーリーがあります」とヒンドル。「ハングマンには小さな絞首刑執行人(hangman)のグラフィックがデザインがありますし、ルースターにも彼独自のデザインがあります」と説明する。また、ヒンドルがペイントにこだわりを持っていたのは、即座に何度もカメラが切り替わるドッグファイトシーンでも、パイロット一人ひとりが「誰かひと目で分かる」ようにするためでもあったという。

ちなみに、実際のパイロットではなくても、自分だけのコールサインががペイントされたヘルメットをゲットすることは一応できる。『トップガン マーヴェリック』公開を記念して開設されたコールサイン診断サイト「What’s My Call Sign?(自分の呼び名は?)」では、名前を入力し簡単な質問3つに答えるだけで、診断によって定められたコールサイン入りのヘルメットの装着画像を撮影できるのだ。『トップガン』が生み出した伝統を感じながら、ぜひトライしてみては。

映画『トップガン マーヴェリック』は公開中。

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Source: Variety

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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