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『トップガン』に憧れてパイロットになったNASA最高責任者、トム・クルーズを宇宙に送り出す

『 ミッション:インポッシブル/フォールアウト』記者会見 トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、ヘンリー・カヴィル、クリストファー・マッカリー監督
©THE RIVER

俳優トム・クルーズが本気で宇宙に行く映画(タイトル未定)は、映画業界のみならず、宇宙産業の中心的存在NASAにとっても前例にない初の試みとなる。NASAの最高責任者を務めるジム・ブライデンスタイン氏によれば、本企画への参入は、未来の宇宙産業を担う子どもたちのためなのだという。

2020年5月上旬に発表された本企画は、NASAほか、実業家イーロン・マスク率いる民間企業SpaceXによる全面的な支援が決まっている。5月27日(現地時間)に行われたSpaceXのイベントにマスクと共に登場したブライデンスタイン氏いわく、企画の発表以来、トムの宇宙行きに関する質問が絶えないそうだ。同氏はこれを再度認めた上で「私たちはトム・クルーズが国際宇宙ステーションに飛び立って、映画を作ることを喜ぶべきです。大賛成ですよ。それを実現するためにできることをやっていくつもりです」と意気込みを見せている。

いまでこそ組織の先頭に立って宇宙産業の開発を率いているブライデンスタイン氏だが、彼を現在まで導いたのは、トムの存在があったからなのだそう。「私は小学生の時に『トップガン』を観て、その時から海軍のパイロットになると決めていたんです。当時はそのようなものでした」と夢を抱く少年のように目を光らせながら、当時を振り返っている。

「もし、トム・クルーズに海軍に入ってパイロットになるよう子どもを鼓舞してもらえるなら、次なるイーロン・マスクになるように鼓舞してもらえることもできるはずでしょう?それを求めているんです。私たちには多くの次なるイーロン・マスクが必要なんですよ。今回の協力もこういうことのためです。全て次の世代のためなんです。」

同席したマスクも「子どもたちの闘志を燃やさせてあげましょうよ」と次世代の宇宙開発に期待を抱いている様子。「子どもたちに宇宙服を着せて、月や火星を目指してもらいましょう。いま私たちは宇宙の夢に再び火をつけているんです。探究心を持っている人はみんな、いま起きていることを愛すべきです」。

トム・クルーズが宇宙に行く映画の監督には、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)などのダグ・リーマンが就任している。なお、幼き日のブライデンスタイン氏が憧れた『トップガン』は、34年ぶりの続編『トップガン マーヴェリック』が2020年12月25日に公開となる。

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Source: SpaceX YouTube

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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