【ネタバレ】『トップガン マーヴェリック』エンディングにはアノ人もいるはずだった ─ 「実際に撮っていた」と監督

この記事には、『トップガン マーヴェリック』のネタバレが含まれています。

『トップガン マーヴェリック』幻のエンディング案とは?
『トップガン マーヴェリック』は、ある意味オープニングとエンディングが対照的だった。物語の始まりは、ガレージで一人過ごしていたマーヴェリックだが、最後にはルースター、ペニー、そしてペニーの一人娘アメリアと共にいた。命がけのミッションを乗り越え、さらには亡き相棒の息子との絆を取り戻したマーヴェリックの表情は、どこか清々しいようだった。
米Indiewireでは、ジョセフ・コシンスキー監督が本編ラストで描かれたガレージシーンについて回顧。4人のキャラクターで締めくくられたエンディングには、もう一人含まれていたという。その人物こそ、ミッションの選抜メンバーにも選ばれていたモニカ・バルバロ演じるフェニックスだった。女性トップガンパイロットとしてもコミュニティをエンパワーする象徴的な存在だったフェニックス。いったいどんなシーンだったのだろう。
「フェニックスがあの場にいるシーンを実際に撮っていたんです。フェニックスが飛行機についてアメリアに語っていて。2人は飛行機のプラモデルを眺めて、良い時を過ごしているんです。」

完成版のエンディングでは、マーヴェリックとペニーのロマンス要素が強調されていた。コシンスキー監督が明かしたフェニックスとアメリアのシーンが採用されていたらエンディングの印象もまた異なっただろう。もしかしたらその会話が、海軍“司令官の孫”であるアメリアがフェニックスに憧れるきっかけとなり、トップガンパイロットへの興味を持つようにもなっていたかもしれない。
また、コシンスキー監督によるとラストのガレージシーンには、マーヴェリックを支えた同僚でありミッションにも教育アシスタントとして参加していたホンドー(バシール・サラディン)の登場案もあったという。フェニックスと同様に撮影したのかどうかは定かでないが、コシンスキー監督は「ホンドーがあの場にいるバージョンもあって、より大家族的な雰囲気でした」と語っている。「最終的には、ルースターとアメリアに絞ることになったんです」。

ともあれ、完成版にはコシンスキー監督も満足している模様。「ただただふさわしいエンディングだと感じました」と当時の直感を振り返りながら、「映画の始まりはマーヴェリックが一人でいますけど、終わりは家族、新しい家族に囲まれている。こうしたマーヴェリックの旅にしたかったんです」と改めて演出の意図を語った。
『トップガン マーヴェリック』は公開中。
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Source: Indiewire