【ネタバレ】『トップガン マーヴェリック』幻の別オープニング案とは? ─ エディターが語るお蔵入りのワケ

この記事には、『トップガン マーヴェリック』のネタバレが含まれています。
「守ってくれ、グース」

1986年の世界興行収入No.1映画『トップガン』36年ぶりの続編『トップガン マーヴェリック』は、オリジナル版に敬意が払われた幕開けとなった。世界最高峰のパイロットが集う“トップガン”のテロップ説明から、『トップガン』のテーマ曲としておなじみ「デンジャー・ゾーン」をBGMに技術クルーが戦闘機に乗り込んだパイロットたちを空へと送り出す離陸の風景まで、第1作とオープニング方法が採用されたのだ。
しかし、エディターのエディ・ハミルトンが米Varietyに話したところによると、ある段階では別のオープニング案が検討されていたという。いったいそのアイデアとは……?
「マーヴェリックが海に向かって立っていて、そこで彼がこう言うんです。“守ってくれ、グース(Talk to me, Goose)”って。ある意味、第三幕の始まりを先にやってしまっていましたね。」
「守ってくれ、グース(Talk to me, Goose)」というセリフは1作目へのオマージュだ。トップガン卒業式後に出動した任務中、窮地に陥ったマーヴェリックは、亡きグースのドッグタグを握りしめ、「守ってくれ、グース」とささやく。いつもの自分を取り戻したマーヴェリックはミッションを成功させ、無事生還した。
『トップガン マーヴェリック』で採用された実際のオープニング同様、1作目に敬意を払うという意味では共通しているが、いったい何故お蔵入りとなってしまったのか。ハミルトンは、こう語る。
「暗すぎやしないか、と感じたのです。最終的には、ちょっと分かりにくいという理由で決めました。皆さんも“待って、これはフラッシュバックかな?何だろう”ってなってしまうだろうと。」
なお、ハミルトンが「第三幕の始まりを先にやってしまっていました」と語ったのは恐らく、ミッション開始後あたりからスタートするクライマックスシークエンスの序盤で、亡きグースの息子ルースターが「守ってくれ、父さん(Talk to me, Dad)」と同じようなセリフを言うからだろう。このシーンは、かつてグースに救われたマーヴェリックと同じように、ルースターが本来の自分を取り戻す上で重要な役割を果たした。
映画『トップガン マーヴェリック』は公開中。
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Source: Variety