【ネタバレ】『トップガン マーヴェリック』◯◯のシャーロットについて、監督が意図を説明

この記事には、『トップガン マーヴェリック』のネタバレが含まれています。

『トップガン マーヴェリック』では、トップガン養成学校を卒業後も偉業を残し、地球上で最速のパイロットとして崇められていたマーヴェリックが教官としてトップガンに帰ってくる。柄ではないとへりくだりつつも、新世代の若手パイロットへの指導に励むマーヴェリックだが、一方でプライベートでも進展が見られた。劇中では、養成学校の近くでバーを営むペニー・ベンジャミン(ジェニファー・コネリー)という女性との恋愛模様にもフォーカスされた。
特に往年のファンの中には、このような疑問を抱いた方もいたはずだ。第1作で恋人同士だったマーヴェリックとシャーロットは、あの後どうなったのか。『トップガン』ではマーヴェリックの猛烈なアプローチにより、生徒と教官という関係の2人は恋に落ちる。しかし、訓練中の事故により相棒のグースを失ったことやシャーロットの栄転などが重なり、2人の関係は自然消滅したと思われた。映画のラストシーン、苦難を乗り越えたマーヴェリックは、バーでシャーロットを再会。2人は再び結ばれたのだった。
ところが『トップガン マーヴェリック』では、シャーロットとのその後については特に触れられることはなく、マーヴェリックの恋愛面においては、ペニーとの過去の話が中心的だった印象だ。この演出について、ジョセフ・コシンスキー監督は米Insiderに意図を語っていた。
「私たちが時間を費やしたのは、(シャーロットとの関係を語るような)そういう物語ではありません。全てのストーリーラインを過去に向けることは望んでいませんでした。新しいキャラクターを登場させることも重要だったんです。」
その新しいキャラクターの1人であるペニーだが、厳密には新しくはない。コシンスキー監督も「ペニー・ベンジャミンは、聞いたことがあるけど、見たことがないキャラクター」と語るように、ペニーは第1作で名前が言及されていた。『トップガン』名場面の1つであるバーでのピアノ演奏シーンで、グースの妻キャロル(メグ・ライアン)はマーヴェリックのプレイボーイぶりを意気揚々に語る中で、ペニーの名前を挙げ、「司令官の娘」と呼ぶのだ。なお、日本語字幕ではペニーの名前は省かれている。
ちなみに2019年、続投が叶わなかったシャーロット役のケリー・マクギリスは米Entertainment Tonightの取材で、『トップガン マーヴェリック』について製作側からアプローチを受けたかという問いかけを否定した上で、「私は年を取って、太りもしました。年齢相応の見た目です。あれが全ての見せ場というわけでもないですよ」と話していた。マクギリスは2015年公開の『Blue(原題)』を最後に映画出演はなく、ここ近年はドラマ作品にゲスト出演する程度の活動を見せているようだ。
映画『トップガン マーヴェリック』は公開中。
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Source:Insider,Entertainment Tonight