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【ネタバレ】『トップガン マーヴェリック』元トップガンパイロットたちの評価は? ─ バーの重要性、飛行シーンへのツッコミも

(C) 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.

この記事には、『トップガン マーヴェリック』のネタバレが含まれています。

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「多くの絆がバーで生まれる」

企画に参加したのは、マイク・“ラッツォ”・キャリエル(61)、クリス・“ロック”・ペトロック(51)、ブランドン・“ドーザー”・セラーズ(46)の3名の元戦闘機パイロット。1986年に公開された『トップガン』の世代である3人は、それぞれが同作の影響を大きく受けたという。ラッツォは1990年代にアメリカ海軍戦闘機兵器学校、通称“トップガン”に入校し、途中で教官へと転身。ロックは2000年にトップガンを卒業した。ドーザーはトップガンに入校しなかったものの、ラッツォやロックと同じように『トップガン マーヴェリック』でもフィーチャーされているF/A-18の戦闘機パイロットだったという。

評価内容も気になるが、興味深いのは鑑賞時の行動。ドーザーは上映中にメモ帳を取り出し、「通信言語、素晴らしい。ダガーアタック、ノー」といった具合に感想を書き込んでいたのだという。指導員パイロットだったというドーザーは、ここでも訓練感覚でパフォーマンスの良し悪しをチェックしていたのだろう。

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鑑賞後、3人は顔に笑みを浮かべながら映画館を出てきたという。「自分が操縦したいとでもいうように手が動きそうになってしまったよ」「訓練中、どんだけ違反行為があったんだ」「あの人たちはもう空を飛ぶことはないね」とそれぞれがジョーク交じりに感想を言い合ったそうで、その後3人はバーへと向かったのだとか。

『トップガン』ではパイロットたちの憩いの場としてバーが重要な役割を果たすが、これは本当のことだという。ラッツォは「隔離された場所で家族と離れていますから。多くの絆がバーで生まれるんです」と語っている。

飛行シーンの評価は?

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また、ラッツォは本編で描かれていたあるストーリーラインに感謝してもいる様子。予行訓練中、グレッグ・ターザン・デイヴィス演じるコヨーテが戦闘中に発症させていたG-LOCK(重力により失神してしまうこと)だ。「私たちはみんな、G-LOCKで友人を亡くしたことがあります」とラッツォは実体験をシェアしている。

『トップガン マーヴェリック』ではトム・クルーズに加え、若手パイロットを演じたキャストたちも戦闘機に乗り込み、撮影に挑んだ。そんな本作の飛行シーンについて、3人は前作から「よりリアルになった」という意見で一致している模様。もっとも辛口評価もあるようで、劇中で描かれているような急上昇では機体がもたない、マスクを外しながらの飛行は危険だという指摘をはじめ、マーヴェリックの行動は逮捕レベルだといったツッコミも出てきている。

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このほか3人の間で話題になったのが、パイロット一人ひとりが名乗っていたコールサイン。ロックによると、「現実では全然あのような感じではなくて、誰かのヘマに関係したもの」だという。これは、海軍で兵装士官を務めるデヴィッド・ホール氏が語っていたことと一致する。「実際、パイロットはコールサインとして名付けられたものの事が嫌いなんです」というロックの意見に、「そうだよね」と同調するドーザー。「マーヴェリックみたいな人はそんなにたくさんいませんよ」と現実を語るのだった。ちなみにロックは、『トップガン』でヴァル・キルマーが演じたキャラクターと同じ「アイスマン」というコールサインのパイロットを実際に知っているのだとか。

Tampa Bay Timesはレポートの締めくくりとして、このように記している。「彼らはみんな近所同士。ドーザーは来週にも『マーヴェリック』を観るためにチケットを買っている。ラッツォも2日後の為に(チケットを)持っているそう」。現場を知るパイロットならではのツッコミも見られていたが、リピートするということはやはり胸アツだったのだろう。

Source: Tampa Bay Times,Rotten Tomatoes

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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