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『スパイダーマン3』ヴェノム役俳優、トム・ハーディ版に大きな期待 ― 「あれこそ僕が親しんできたヴェノム」

Photo by David Shankbone https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Topher_Grace_by_David_Shankbone.jpg Remixed by THE RIVER

トビー・マグワイア主演、サム・ライミ監督による映画『スパイダーマン3』(2007)でエディ・ブロックJr./ヴェノム役を演じた俳優トファー・グレイスが、11年ぶりにスクリーンに甦るヴェノムへの期待を語った

2018年11月に公開される単独映画『ヴェノム』で主人公を演じるのは、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)や『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)、『ダンケルク』(2017)などのトム・ハーディ。トファーはトム演じるエディ・ブロックこそ、「自分の親しんできたヴェノム」なのだと早くも熱い思いを明かしている。

トファー・グレイス
Photo by David Shankbone https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Topher_Grace_by_David_Shankbone.jpg Remixed by THE RIVER

Inverseの取材に応じたトファーは「正直に言って、トムこそあの役を演じる男だと思います」と一言。「ファンの一人として、映画を観るのが楽しみです。彼はとにかく最高の男だと思うので。」

トファーがこう語るのは、自身が中学時代にコミックのヴェノムに親しんでいたからだ。『スポーン』の原作者としても知られるライター&アーティスト、トッド・マクファーレンによるスパイダーマンのストーリーを熱心に読んでいたというトファーは、『スパイダーマン3』でヴェノムを演じることが決まった際、喜びながらもあることを心配していたのだという。

「サム(・ライミ)の解釈はわかっています。(『スパイダーマン3』のヴェノムは)トビー・マグワイアが演じたピーター・パーカーのダーク・バージョンでした。僕はあのキャラクターの大ファンだったので、(演じることには)大興奮でしたよ。でも僕自身、自分が読んできたものとは(姿が)大きく違うことはわかっていたんです。良い経験でしたが、今は(トム・ハーディ版を)観るのが本当に楽しみ。あれこそ僕の親しんできたキャラクターですよ。」

ヴェノム
©&TM 2018 MARVEL

またトファーは、かつてトムが『ダークナイト ライジング』(2012)でベイン役を演じたことにも言及し、「彼が最高のヴィランを演じられることは証明されてますから」とも述べている。コミック原作の映画が隆盛を極める現在、一人のキャラクターを複数の俳優が演じることは珍しくないが、それにしても前任者からここまで手放しの絶賛が寄せられるのは稀だろう。

思えば『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)で“3代目スパイダーマン”としてトム・ホランドが登場した際も、前任者であるトビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールドからエールが送られていた。「スパイダーマン」の映画化にあたってはこれまで試行錯誤が繰り返されてきた感もあるが、俳優たちは後任者の仕事ぶりを温かい目で見つめているようである。

映画『ヴェノム』は2018年11月2日(金)より全国ロードショー

『ヴェノム』公式サイト:http://www.venom-movie.jp/

Source: Inverse
Eyecatch Image: Photo by David Shankbone Remixed by THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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