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「スター・トレック」ピカード艦長の新ドラマ、女性監督が史上初就任 ─ 「スーパーガール」「フラッシュ」など手がける

パトリック・スチュワート
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9360375657/

「新スタートレック」(1987-1994)のジャン=リュック・ピカード艦長を主人公とする「スター・トレック」新作ドラマシリーズ(タイトル未定)の監督として、「カウンターパート/暗躍する分身」(2017-2019)などのハネル・カルペッパーが就任したことがわかった。米Deadlineなどが報じている。

カルペッパーが監督を担当するのはシリーズの第1話・第2話。「スター・トレック」53年間の歴史において、ドラマのパイロット版あるいは第1話を女性監督が手がけるのは初めてとなる。映画シリーズでは、J・J・エイブラムス製作の『スター・トレック』第4作(タイトル未定)を「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」シーズン1(2015)のS・J・クラークソンが手がける予定だったが、同作は製作保留となってしまった。したがって、「スター・トレック」で“初の女性監督”として大々的に謳われる人物はカルペッパーが一人目となったのである。

これまで、カルペッパーは「スター・トレック:ディスカバリー」(2017-)でもエピソード監督を担当。前述の「カウンターパート」以外にも、「ザ・シューター」(2016-)や「SUPERGIRL/スーパーガール」(2015-)、「THE FLASH/フラッシュ」(2014-)など数々の人気ドラマにて手腕をふるってきた。

本シリーズには、ピカード艦長としてパトリック・スチュワートが「スター・トレック」への復帰を果たす。エグゼクティブ・プロデューサーのアレックス・カーツマン氏らによると、本作ではピカードの人生に大きな変化が生じていることが明らかになるとのこと。映画『スター・トレック』(2009)にてスポックが明かしていたように、ピカードと縁深かった惑星ロミュラスは破壊されてしまった。その事件がピカードに影響を及ぼし、すでにピカードは宇宙艦隊を去っているというのだ。シリーズは全10話構成で、1話完結ではなく連続したストーリーになっているそう。

なお、パトリックは非常に高いモチベーションで本作に取り組んでおり、インタビューでは「1シーズンかぎりにならないことを願っています」と述べたほか、すでに最低3シーズンは継続される構想があることも示唆している。撮影は2019年4月にも開始されると伝えられていたが、このたび監督に就任したカルペッパーによれば、2019年3月2日(米国時間)現在キャスティング作業が進行中とのこと。スケジュールを含めた正確な情報は続報を待ちたい。

パトリック・スチュワート主演、「スター・トレック」新作ドラマシリーズ(タイトル未定)は2019年終盤に米国にて配信予定。

Sources: Deadline, Red Carpet News TVHanelle Culpepper

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。