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「スター・トレック」新作ドラマ、ピカード艦長の人生に「劇的な変化」 ─ カギを握るのは2009年版映画

パトリック・スチュワート
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9360375657/

2019年に米国で配信される「スター・トレック」新作ドラマシリーズ(タイトル未定)では、名優パトリック・スチュワートが「新スタートレック」(1987-1994)のジャン=リュック・ピカード艦長として久々にシリーズへ復帰。過去の作品を踏まえて、その後のピカード艦長について描かれることが判明している

しかし、どうやらピカードの人生は一筋縄ではいかなかったようだ。エグゼクティブ・プロデューサーのアレックス・カーツマン氏によれば、最後の出番となった映画『ネメシス/S.T.X』(2002)以降、ピカードの人生は大きく変わってしまったという。

カギを握るのは2009年版『スター・トレック』

このたび米The Hollywood Reporterの取材でカーツマン氏が語ったところによると、ピカード艦長の新シリーズは、意外にもJ・J・エイブラムス監督による映画版『スター・トレック』(2009)の内容を受けてスタートするとのこと。同作でレナード・ニモイ演じるスポックは、自らが惑星ロミュラスの破壊を阻止できなかったことを明かしていた。

カーツマン氏によると、「ピカードの人生はロミュラン帝国の消滅によって劇的に変わってしまった」とのこと。「新スター・トレック」や『ネメシス/S.T.X.』で描かれてきたようにピカードはロミュラン帝国と浅からぬ関係にあったわけだが、その消滅は彼にどんな影響を与えることになったのか……。

ピカード役のスチュワートは、自ら脚本家チームと作業をともにするなど、久々の再演に大きな熱意を注いでいる。一度は再演しない意志を固めていたスチュワートを『スター・トレック』に引き戻したのは、カーツマン氏らが執筆した34ページにも及ぶ新シリーズのアイデアだったとのこと。その内容が面白かったことで、スチュワートはシリーズへの復帰を決めているのだ。

かつて示されたロミュラン帝国の消滅は、ピカードにどんな影を落としているのか。同じく超人気SFシリーズである『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)では、大きな悲劇を防げなかったルーク・スカイウォーカーが、以前と同一人物とは思えないほどの変化を経て登場した。さて、『スター・トレック』はどんなアプローチでピカードの“その後”を描くのだろう?

ちなみにパトリックは、かつての「新スター・トレック」やピカード艦長を尊重する意志を示しながらも、新シリーズの製作チームには「やるのならば全然違うものにしたい。人々が覚えているピカード艦長と、人々がまったく予想していないピカード艦長を両方演じたい」という希望を述べていたという。どんなピカード像が描かれるのか、往年のファンならずとも気になるところではないか。

パトリック・スチュワート主演の「スター・トレック」新作ドラマシリーズ(タイトル未定)は2019年終盤に米国にて配信予定。なお本シリーズは、すでに複数シーズンの製作が検討されている。

Source: THR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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