『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』レイアの未公開シーン、まだ存在する ─ 脚本家「好きなシーンが入らなかった」

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に、故キャリー・フィッシャー演じるレイア・オーガナの未公開シーンが存在することがわかった。米The Wrapにて脚本家のクリス・テリオが認めた。
『スター・ウォーズ』シリーズでレイアを演じてきたキャリーは、前作『最後のジェダイ』(2017)の撮影終了後、2016年12月に逝去。スカイウォーカー・サーガの完結編となった「エピソード9」すなわち『スカイウォーカーの夜明け』には、『フォースの覚醒』(2015)当時の未使用映像によって出演するという方法が採られた。脚本・監督のJ・J・エイブラムスとテリオは、今回の物語に適合する形で、キャリーの演技とセリフを再構築したのである。
「製作の一番はじめにキャリーの映像を見て、どれが使えて、どれが使えないかを検討しました。編集がうまくいきそうか、新しい物語にハマるように映像をどう再構築しようか、ということです」。テリオいわく、本編に使われたレイアの姿とセリフはすべてキャリー自身のもの。キャリーに似せてセリフを追加したり、姿そのものをデジタル処理で再現したりといったことは一切ないという。「キャリーの演技の意図がなるべく残る形でシーンを作りました」。もっとも、大きな苦労を経て生まれたレイアのシーンにも、残念ながら本編には残らなかった場面が存在するという。
「(ブルーレイの)未公開シーンか何かに入るかもしれませんね。とても好きだったシーンが1つ、2つあったんですが、映画には入りませんでした。けれども映画を先に進めるために、なぜ削除されたかという理由はきちんと理解しています。とにかく、入らなかったキャリーの映像はいくつかあるということです。」
映画の公開前から、エイブラムスはレイアの登場シーンについて「(過去の映像だと)知らなければ、決して気づかれないと思います」「デジタルのトリックなんかじゃなく、ただ、彼女が映画に出ているんです」と出来栄えに自信を表明。キャリー本人は不在だが、「キャリーが生きていても描いたであろう物語を、レイアによって語ることができました」とさえ語った。想像を絶するパズルを解いてみせたエイブラムスとテリオの仕事ぶりは、ぜひ映画館で確かめてほしい。
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)より公開中。
Source: The Wrap