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『ザ・スーサイド・スクワッド』はどれだけ自由? ─ ジェームズ・ガン監督「完全に自分だけのもの」「何も言われなかった」

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結
© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC Comics

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督が、誰からの干渉もなしに自由に作り上げたと言われているDC映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』は、予告編だけでも、とにかくクレイジーなシーンが満載だ。

もっとも、製作の米ワーナー・ブラザースからはDCエクステンデッド・ユニバースが展開されているとだけあって、本作も細かなルールに則る必要があったのでは?というような疑問が浮かぶが、ガン監督にはどれだけの裁量権があったのだろうか。米The New York Timesでは、ガン監督自らが、製作を務める米ワーナー・ブラザースとの間で交わしたやり取りを振り返っている。

そもそも本作は、2016年にデヴィッド・エアー監督が手がけた『スーサイド・スクワッド』に登場した悪党集団“スーサイド・スクワッド”を題材にしており、同作を観たファンにとってはリブートなのか、リメイクなのか混同してしまうかもしれない。そんな本作を製作するにあたり、ガン監督は「“ザ・スーサイド・スクワッド”として、僕が思ったものを作りたかった」と語っている。

デヴィッド(・エアー監督)の映画に対応してしまうと、デヴィッドの映画の影に隠れることになってしまいます。完全に自分だけのものであってほしかったんです。

本作の位置付けについて、メインキャストのひとりであるジョン・シナは「続編でもリブートでもない」と断言していた。「ジェームズ・ガンの頭で生み出された『ザ・スーサイド・スクワッド』なのだ」と。この発言からも、ガン監督が“オリジナル”を意識したことは明白だ。

とはいえ、ガン監督はエアー版『スーサイド・スクワッド』を鑑賞した後、ワーナーに対して「どれくらい残しておけば良いのか」を確認していたという。この答え次第で、どれだけ“オリジナル”に作れるかの境目が決まってくるが、「何も言われなかった」とガン監督。「スタジオからは“もしこの映画にマーゴット(・ロビー)のキャラクターがいたら嬉しいが、絶対ではない。全員新しいキャラクターを出しても良いし、同じキャラクターでも良い”と言われました」。

本作に登場する悪党たちはエアー版から倍増。スタジオから指名されていたマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインのほか、ジョエル・キナマン演じるリック・フラッグ、ジェイ・コートニー演じるキャプテン・ブーメランが続けて登場することになる。物語については、悪党たちは「戦いの中で殺し合う」などと伝えられており、ガン監督の容赦の無さが伝わってくる。公開前の予習をするならば、エアー版ではなくてガン監督の過去作品を観返しておいたほうが良いかも……?

映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』は、2021年8月13日(金)全国公開予定。

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Source:The New York Times,Observer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。