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17世紀「チューリップ・バブル」って一体なに? 映画『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』2分でわかる本編映像

『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』
© 2017 TULIP FEVER FILMS LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(2018)のアリシア・ヴィキャンデル、『ヴァレリアン千の惑星の救世主』(2018)や『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)のデイン・デハーンなど、豪華キャストが出演する映画『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』より、新たな本編映像が公開された。

この映像を見れば、本作の舞台である17世紀のオランダ・アムステルダムで実際に起こった「チューリップ・バブル」について理解することができるだろう。

「チューリップ・バブル」とは?

「チューリップバブル」とは、1636〜1637年のオランダで発生した世界最古のバブルであり、世界3大バブルの1つとも言われている。
当時のオランダは、スペインとの独立戦争で勝利をほぼ手中に収め、国民の気持ちが高揚していた。そんな時、オスマントルコからチューリップが持ち込まれ、たちまちブームになったのである。チューリップは突然変異の起こりやすい品種であるため、球根の段階ではどんな花が咲くかわからない。そのため人々は突然変異を求めて次第に高値で球根を買い求めるようになり、チューリップは「富の象徴」となっていった。

本映像でも確認できるように、チューリップの投機家たちは取引場所として酒場の奥の部屋を使うようになり、人々は我を忘れてチューリップを手に入れようとしたそうだ。金持ちや貧乏関係なく皆が大枚をはたいて投機に熱中した結果、球根の値は上がり続け、しまいには球根と家が同じ価格にまでなったという。

『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』
© 2017 TULIP FEVER FILMS LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

その後、球根の品薄状態も手伝い、翌年の収穫分を予約する先物取引が行われたり、手付金を渡して来年の球根を手にする権利を買うオプション取引が行われたりと、投機に歯止めが効かなくなっていった。しかし1637年2月3日、バブルは突然弾ける。球根の価格は瞬く間に数十分の一になり、不渡りの手形が山ほど出てきたそうだ。必ず上がると見込んで、自宅を抵当に入れてお金を借りて球根を買った人もいたため、世の中がパニック状態になったという。

実在の「3億円チューリップ」について

チューリップは色と縞模様で識別されており、当時高い値がついたのが花びらに斑の入る「ブレイカー(色割れ)」と呼ばれるものである。斑が入る原因はウイルスなのだが、当時はまだその事実が明らかになっていなかった。ウイルス感染により株が弱り、栽培が難しかったことから、希少な球根として高値で取り引きされたそうだ。

その中でも特に珍しく、繊細で優美な模様を持つセンペル・アウグストゥスという品種の球根には、1万ギルダーの値がついたと言われている。これは当時の庶民が稼いだ年収の67倍で、現在の日本円で換算すれば3億円ほどにもなるそうだ。栽培家らは新品種に対し高貴な品種名を付け、初期の新品種名はAdmirael(提督)という接頭辞に、しばしば栽培家の名前を組み合わせた。本作でも「マリア提督」という品種が物語の鍵を握る。

ちなみにセンペル・アウグストゥスだが、現在はウイルス病に罹ったチューリップは品種として認められておらず、売買の取引が禁止されている。そのため、一般的に手に入れることのできない幻の花となっているそうだ(現在、日本で流通しているセンペル・アウグストゥスに似た斑入り模様のチューリップは品種改良によって作られたもの)。

『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』
© 2017 TULIP FEVER FILMS LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

本作で監督を務めるのは映画『ブーリン家の姉妹』(2018)のジャスティン・チャドウィック。脚本は『恋におちたシェイクスピア』(1998)のトム・ストッパードが担当する。ソフィアを演じるのは『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(2018)のアリシア・ヴィキャンデル。ソフィアと恋に落ちる若く美しい画家のヤンには『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)のデイン・デハーン、ソフィアの夫は『007 スペクター』(2015)のクリストフ・ヴァルツ、そして、チューリップを栽培する修道院の院長役には同じく『007』シリーズでMを演じたジュディ・ディンチが起用された。

『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』あらすじ

舞台は、スペインから独立し「黄金時代」と呼ばれた17世紀オランダ。人々は、投資や収集に熱をあげており、なかでも“絵画”と“チューリップ”が2大ブームだったという。希少な品種の球根1個が邸宅1分に相当し、世界最古の経済バブルとして知られる「チューリップ・バブル」がピークを迎えていた。

親子のように年の離れた、裕福なコルネリスと結婚したソフィア。二人の間に燃えるような愛はなかったが、孤児となり修道院で育った彼女にとって、それは初めて味わう豊かで安定した暮らしだった。夫は優しく特に不満もなかったが、彼が切望する跡継ぎができないことが、唯一の悩みだった。そんななか、夫が夫婦の肖像画を、無名の画家のヤンに依頼する。キャンバス越しに見つめ合うヤンとソフィアが、恋におちるのに時間はかからなかった。若く情熱的な画家と、許されない愛を貫きたいと願ったソフィアは、ある計画を思いつく。しかし、ヤンが二人の未来のために、希少なチューリップの球根に全財産を投資したことから、思わぬ運命が立ちはだかる──。

映画『チューリップ・フィーバー肖像画に秘めた愛』は2018年10月6日(土)より全国ロードショー

『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』公式サイト:http://tulip-movie.com/

Writer

THE RIVER編集部
THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

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