『ツイスター』リブート版、米公開決定 ─ 『ミナリ』監督就任で巨大竜巻スリラー再び

『スピード』シリーズのヤン・デ・ボン監督、巨匠スティーブン・スピルバーグ製作総指揮の災害スリラー映画『ツイスター』(1996)のリブート映画が2024年7月19日に米国公開されることが決定した。米Deadlineなどが報じている。
オリジナル版『ツイスター』は、ビル・パクストンとヘレン・ハント演じる離婚寸前のストーム・チェイサー(竜巻を追い観測する研究者)夫婦が、新たな竜巻予報システムを開発して巨大竜巻“ツイスター”に立ち向かう災害スリラー。同作は世界累計興収4億9,400万ドルの大ヒットを記録するだけでなく、リアルな竜巻の描写など、革新的な特殊効果が絶賛されてアカデミー賞視覚効果賞にもノミネートされている。脚本は『ジュラシック・パーク』シリーズ原作者のマイケル・クライトンが執筆した。
本作のリブートにあたって、当初『トップガン マーヴェリック』(2022)のジョセフ・コシンスキーが監督として交渉が進められていたが、次回作となるブラッド・ピット主演のF1レース映画に専念するため本プロジェクトを辞退していた。
この度就任したのはリー・アイザック・チョン。自らの体験をベースにアーカンソー州に移住した韓国系家族を物語を描いた『ミナリ』(2020)でアカデミー賞の監督賞と脚本賞にノミネートされた才人だ。
ストーリーの詳細はまだベールに包まれている。米ユニバーサル・ピクチャーズとスティーヴン・スピルバーグが1981年に設立した製作会社アンブリン・エンターテインメントのほか、米ワーナー・ブラザーズも出資元として製作に関与する。『インディ・ジョーンズ』『ジュラシック・パーク』シリーズなどのフランク・マーシャルがプロデューサーとして、『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015)アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥとともに脚本を務めたマーク・L・スミスが本作の脚本を担当する。
チョンが『ミナリ』で描いた原風景は深みがあり心に響くものだった。『ツイスター』のリブートでもインパクトのある風景を見せてくれそうだ。
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