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『ムーンライト』バリー・ジェンキンス監督のドラマ「地下鉄道」美しき特報映像が米公開 ─ 自由を求めて逃亡する奴隷の黒人少女を描く

「地下鉄道(原題:The Underground Railroad)」
https://vimeo.com/481277944

『ムーンライト』(2016)『ビール・ストリートの恋人たち』(2018)のバリー・ジェンキンス監督が全話を手掛ける、Amazon Studios製作のドラマシリーズ「地下鉄道(原題:The Underground Railroad)」より息を呑むほど美しい最新の米国版特報映像が公開された。

「地下鉄道」は、作家コルソン・ホワイトヘッドによる同名小説(早川書房)が原作。全11話構成の本作は、奴隷制度が存在していた19世紀のアメリカ南部のジョージア州にある農園で、奴隷として囚われている少女コーラを主人公とした物語だ。彼女は脱走することを決意するが、奴隷狩りのリッジウェイが追って来る。

“地下鉄道”とは南部から北部への逃亡を手助けした組織や逃走路を指す言葉。しかし本作では、実際に運行している地下鉄道が存在して、その場所を発見したコーラが自由を探し求める旅に繰り出すという、歴史的事実を飛躍させて描いた逃亡劇なのだ。

この度、公開された最新の特報映像では、何かを強く訴えかけるような眼差しで画面方向を見つめる家族や若者集団、銃を持つ男など、様々な黒人たちの姿が捉えられている。映像の最後を締めたのは、主人公の少女コーラ。彼女自身もまた、何かを訴えかけるようにこちらを見つめているが、気になるのは彼女が虚ろな目をしながら、今にも引き金を引きそうに銃を構えているということだ。一体、何を意味しているのだろうか。

言葉も無く短い映像ながらも、『ムーンライト』『ビール・ストリートの恋人たち』に引き続き劇伴を担当した、ニコラス・ブリテルによる叙情的な音楽、同じく前2作に引き続き撮影監督を担った、ジェームズ・ラクストンによる透き通るような映像美に酔いしれることだろう。ちなみに、本映像が公開された2020年11月19日(米国時間)は、バリー・ジェンキンス監督の41歳の誕生日だ。

出演者にはコーラ役にスソ・ムベドゥ、少年ホーマー役にチェイス・W・ディロン、リッジウェイ役にジョエル・エドガートンの他、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)のデイモン・ヘリマン、『ミッドサマー』(2019)のウィリアム・ジャクソン・ハーパー、『バイス』(2018)のリリー・レーブなどが参加。製作には『ムーンライト』アデル・ロマンスキー&デデ・ガードナーが就任している。なお、2020年9月下旬に撮影終了した模様だが、配信日に関しては現時点では不明だ。

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Source: Collider

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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