スパイダーマン『ヴェノム』製作者、主演トム・ハーディを「達人」と絶賛 ― ピーター・パーカーの登場は明言せず

2018年10月に米国公開される映画『ヴェノム』のプロデューサーが、主演のトム・ハーディを大絶賛した。
本作は米ソニー・ピクチャーズが主導する「スパイダーマン」シリーズのスピンオフ作品で、その後には『シルバー&ブラック(原題:Silver & Black)』と『モービウス(原題:Mobius)』が控えている。ラインナップの皮切りとなる『ヴェノム』に、製作陣は早くも大きな手応えを感じているようだ。
『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)につづいて『ヴェノム』のプロデューサーを務めるマット・トルマック氏は、主人公エディ・ブロックとトム・ハーディについて米MTV Newsに語っている。
「達人のレッスンを受けるかのよう」
『ヴェノム』の主人公エディ・ブロック/ヴェノムは、世界中のコミック・ファンから愛されている人気のダークヒーローだ。それゆえ映画化には非常に高いハードルが設けられているわけだが、もちろんマット氏はその事実を正確に認識しているようである。
「エディ・ブロックはすばらしいキャラクターだと思います。現実的で、リアルで、まぎれもなく愉快だけれども、痛ましい人物でもある。間違いを犯しながらも、真実を語ってくれるんです。」
そして、そんな複雑なキャラクターを体現するトム・ハーディの能力をマット氏は激賞しているのだった。
「トムを見ていると、まるで達人のレッスンを毎日受けているかのようなんです。(彼は)リスクを負ってでも挑戦していますよ。彼と初めて会った日から、トムはエディ・ブロックを大好きでいてくれました。パートナーのアヴィ・アラッド(プロデューサー)と私は、この役柄をまるごと任せられる人を見つけたと思いましたね。しかも(トムは)毎日、普通の人間には想像もつかないところへと私たちを連れて行ってくれる。とても誠実で、すべてにおいて挑戦していますよ。それも、素晴らしいやり方で。」
なお、『ヴェノム』の撮影は2017年秋から始まっているものの、その内容はほとんどわかっていない。「スパイダーマン」のスピンオフ作品ながら、ピーター・パーカー/スパイダーマンが本編に登場するかどうかは不明なのだ。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)と世界観を共有するのか、それとも完全に独立した作品になるのかも公式発表はなされていない。
インタビュアーに「MCUなんですか? それとも(別の)スパイダーマン・ユニバースなんですか?」と尋ねられたマット氏は、「ヴェノムの映画ですよ。喜んでもらえると思います」と一言。「スパイダーマンは出てくるんですか?」とさらに食い下がられると、「ヴェノムの映画なんですって(笑)。どんな作品なのか、知ってもらえるのが楽しみです」として明言を避けた。しかし、ここまで伏せられると逆に意味が生じてくるような気も……。
映画『ヴェノム』は2018年10月5日に米国公開予定。『ゾンビランド』(2009)のルーベン・フライシャーが監督を務める。
Sources: https://www.cbr.com/venom-sony-movie-spider-man-questions/
https://www.youtube.com/watch?v=_fJoAiLHX2A
Eyecatch Image: Photo by Tim Cornbill ( https://www.flickr.com/photos/34882437@N05/13903311335/ ) / Remixed by THE RIVER