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マーベル・スタジオ幹部、ヴィクトリア・アロンソ氏が退社 ─ MCU旗揚げ『アイアンマン』から参加

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マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を長年率いてきた、マーベル・スタジオ幹部のヴィクトリア・アロンソ氏が、2023年3月17日に同社を退社したことがわかった。米The Hollywood Reporterなどが報じている。

2000年代にVFX業界からキャリアをスタートさせたアロンソ氏は、『シュレック』(2001)『ビッグ・フィッシュ』(2003)などを経て、2006年にマーベル・スタジオに入社。VFXやポストプロダクション(撮影後作業)のチーフを担ったのち、MCUの旗揚げに携わり、第1作『アイアンマン』(2008)では共同プロデューサーを務めた。『アベンジャーズ』(2012)以降はエグゼクティブ・プロデューサー(製作総指揮)としてクレジットされている。

ケヴィン・ファイギ社長にとって、アロンソ氏は最も大きな信頼を置く人物のひとり。2021年9月には、VFXやアニメーションを含む製作部門の代表に昇進し、映画・テレビにまたがる作品群の製作を統括していた。アルゼンチン出身というルーツもあり、MCU作品における多様性の確保にも取り組み、その重要性を積極的に公言。業界でも最も影響力のある人物として評価されていた。

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2022年には、マーベル・スタジオ以外での初めてのプロデュース作『アルゼンチン1985 〜歴史を変えた裁判〜』を発表。同作は第95回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされた。今後、2023年5月には自伝本『Possibility Is Your Superpower(原題)』の出版も予定されている。

報道によると、アロンソ氏の退社理由や今後の進路は不明。マーベル・スタジオは離れたものの、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』『マーベルズ』のほか、ドラマシリーズ「シークレット・インベージョン」「アイアンハート(原題)」「エコー(原題)」「アガサ:カヴン・オブ・カオス(原題)」にはクレジットされる予定だという。

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Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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