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『デューン』監督、劇場&配信リリースで「フランチャイズが台無し」 ─ ワーナーの決断で2部作実現に懸念

ドゥニ・ヴィルヌーヴ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35397143143/

2021年公開予定の映画17作を劇場&配信で同時リリースする事を発表した米ワーナー・ブラザース。この決断を受けて、不快を露わにしていたフィルムメーカーのひとり、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が更なる懸念を示している。2部作構想で企画された自身の監督作DUNE/デューン 砂の惑星』を「米ワーナー・ブラザースが台無しにしてしまったかもしれない」というのだ。

映画業界に衝撃を与えたワーナーの発表には、ヴィルヌーヴ監督のほか、『TENET テネット』(2020)クリストファー・ノーラン監督や『ザ・スーサイド・スクワッド(原題)』ジェームズ・ガン監督ら、ワーナーとチームを組むフィルムメーカーたちが反発。このほか、『デューン』や『ゴジラ VS コング(原題:Godzilla vs Kong)』の製作を担当する米レジェンダリー・ピクチャーズが、ワーナー側を相手取った訴訟の可能性を検討するまでに事態が深刻化している。

こうした中、ヴィルヌーヴ監督は米Varietyに“寄稿”する形でワーナーの発表に対する心境を告白。「公共の安全が大切。そこには異論は無い」ということを明確にした上で、「映画製作は、チームワークによる双方の信頼の上に成り立つ共同作業。ワーナー・ブラザースは、自分たちが同じチームではないということを宣言したのだ」とし、以下のように筆を執っている。

「ストリーミング・サービスは、映画とテレビの生態系に前向きで強力なものとして加わった。しかし、観客の皆さんには、ストリーミング単体だけでは、私たちが知っているコロナ禍前の映画産業を保ち続けることは出来ないということを理解して頂きたい。ストリーミングは素晴らしいコンテンツを生み出せる。しかし、『デューン』が持つ範囲と規模では難しいのです。ワーナー・ブラザースが下した決断というのは、『デューン』が財政的に成功する可能性が無いということを意味し、最終的に海賊行為(違法コピー)が勝利を収めてしまうのです。」

もとより、ヴィルヌーヴ監督は『デューン』を映画化するにあたり、絶対に2部作でなければならないことをワーナー側に示している。更には「一本だけという条件なら引き受けなかった」とまで明かしており、「2部作」への並々ならぬこだわりをヴィルヌーヴ監督は持っていた。

『デューン』2部作の実現に懸念を示すヴィルヌーヴ監督は、上述に続けて「ワーナー・ブラザースは『デューン』のフランチャイズを台無しにしてしまったかもしれません」と綴っている。『デューン』第2作の製作をめぐり、ワーナー側とどのような契約が結ばれているのかは定かでない。とはいえ、ただでさえ巨額の予算が投じられている本作にとって、作品単独での興行パフォーマンスを低下させてしまうことになる劇場&配信の同時リリースというワーナーの決断は、通常第1作の成績を受けて判断される続編製作において、大きな痛手であることは確かだろう。

ちなみに、『デューン』に出演するジョシュ・ブローリンはInstagramで「劇場体験、万歳!『デューン』のドゥニ監督による重要な記事です」とヴィルヌーヴ監督の寄稿文を共有している。本作で共演するジェイソン・モモアもブローリンによる同投稿をリポストしており、ヴィルヌーヴ監督に賛同する姿勢だ。

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Source: Variety

Writer

SAWADA
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。

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