Minami『DUNE／デューン』ヴィルヌーヴ監督、『テネット』は「傑作」─ クリストファー・ノーラン監督の仕事ぶりを絶賛
『ブレードランナー2049』（2017）『DUNE／デューン 砂の惑星』（2021）などで知られる天才監督、ドゥニ・ヴィルヌーヴが、映画界を牽引するもうひとりの天才監督クリストファー・ノーランによる『TENET テネット』（2020）のことを、「傑作」と絶賛している。
『TENET テネット』では、“現在から未来に進む時間の概念”から脱出する任務を課せられた主人公が、時間に隠された衝撃の秘密を解き明かし、第三次世界大戦を止める姿が描かれた。ノーラン監督史上最も難解と称され、かつてない映像体験を観客に届けた本作には、ヴィルヌーヴ監督も大変満足したようだ。The Playlistのインタビューにて、ヴィルヌーヴ監督は本作に「圧倒されました」としながら、「傑作だと思います」と褒め称えている。
「この映画は映画界における素晴らしい成果を果たしているでしょう。非常に複雑な映画でありながら、とにかく楽しめました。何度も観たのですが、その度に圧倒されましたし、クリストファー・ノーランの熟練度は他の追随を許さないほど。彼は現在、世界で活躍している最高の映画監督の一人です。」
「ストリーミングは、映画の記憶を蘇らせてくれるという点で、とても気に入っています」と過去の名作映画を観返す上での配信には前向きな意見を述べながらも、ヴィルヌーヴ監督は、ノーラン監督作品は必ず劇場で体験しなければならないと持論を語っている。
「彼の作品が映画館で公開されるたびに、そこで必ず観るようにしています。もちろん、『テネット』も映画館で観ました。ノーランの映画は家では観られません。それでは全く意味がありませんから。その衝撃をまずは映画館で存分に受け止める必要があるのです。」
ノーラン監督への称賛はこれだけに尽きず、ヴィルヌーヴ監督は「彼がひとつの映画から別の映画へと進化し、技術的にも物語的にも限界に挑戦しつづけ、常に自分自身を再構築している姿を見るのは本当に魅力的なことです」と続けている。「そのような巨匠の仕事ぶりを目の当たりにしては、刺激をもらっています」。
ちなみに、ノーラン監督は以前、『ブレードランナー2049』について「大満足でした」「敬服するほかありません」と称賛していた。常に観客に衝撃を与え続けるふたりの天才監督が刺激し合っているというわけだ。
映画『TENET テネット』は、ブルーレイ＆DVDが発売中。
Source: The Playlist
