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新型コロナ猛威のイタリアでドキュメンタリー映画が始動 ─ リモートワークで製作、SNSなどの映像で構成

Nikolaus BaderによるPixabayからの画像

新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るうイタリアを題材にしたドキュメンタリー映画が早くも動き出している。タイトルは『Voyage in Italy(原題)』、監督は『エーゲ海の天使』(1991)『ぼくは怖くない』(2003)を手掛けたイタリアの名匠ガブリエレ・サルヴァトレスが務める。米Varietyが報じた。

イタリアでは、新型コロナウイルスの感染者数が急激に増加。2020年3月26日時点で7,500人以上の死者を出しており、中国を上回って、死者数が世界で最も多い国となってしまった。感染の拡大を食い止めるため、国内全土で外出を規制する措置が取られている。

本作は、極めて深刻な状況が続くイタリアの様子を、サルヴァトレス監督がソーシャルメディアなどの素材を基に描くドキュメンタリー。製作にあたって、サルヴァトレス監督とプロデューサーは、自分たちが現在置かれている状況を、自宅にて撮影した映像を提供するよう呼びかけている。また、医者の友人たちからも病院の状況を捉えた動画が提供されるとのこと。なお本作は、60人ほどの製作メンバーを複数のチームに分け、リモートワークで作業が進められていく。

『Voyage in Italy』は二つのストーリーを軸としており、一つはイタリアの政治家たちがどのようにこの危機と向き合い、国民がこの状況から何を学んだのかについて深く掘り下げていくというもの。その一方では彼らの生活に迫り、「この状況にどう立ち向かうのか」「狭い空間に閉じ込められた人々がどのように反応し、行動するのか」を描くことで、今まで語られることのなかった真実を捉えたリアルなドキュメンタリーとして構成される。

インタビューにて、サルヴァトレス監督は本作について「長い期間にわたって何が起こったのかをしっかりと描きたい」と語った。具体的には、「最初は遠い話のように思えた中国での一報から始まり、世界中の政治家たちの反応を捉えていきます。この危機的状況がどのように発展し、現在までに至ったのかを明らかにしたいんです」と話している。

また、監督は「人類が一時的に活動を制御されている中で起きるであろう“自然の復活”にも興味があります。これを機会に、水が綺麗になり、動物たちが再び姿を現すのではないでしょうか」とも語った。ただし「あまり詩的にしたくはない」とも強調している。

なお「本作はいつ頃完成すると思われますか?」といった質問に、サルヴァトレス監督は「まるで、“いつまでこの危機的状況は続くのか”と聞かれているようですね」と応答。2020年の夏までには状況が好転している可能性を見据えて、9月までの完成を目標にしているとのことだ。

Sources: Variety, NHK

Writer

南 侑李
Minami南 侑李

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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