「ワンダヴィジョン」第7話、「モダン・ファミリー」へのオマージュ登場 ─ 出演者が「言葉にしがたい」喜びを報告

1950年代に始まる往年のシットコム作品へのオマージュを捧げてきたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ドラマ「ワンダヴィジョン」。第7話では、時代が2000年代へと突入し、視聴者に馴染みのある作品のいち場面を彷彿とさせるシーンが登場した。
その作品の1つが、このエピソードのタイトルに含まれる「第4の壁」を破る演出を多用したテレビドラマ「モダン・ファミリー」(2009-2020)。同作でクレア・ダンフィー役を演じたジュリー・ボーウェンが、第7話の演出に反応を見せている。
この記事には、「ワンダヴィジョン」第7話のネタバレが含まれています。必ず本編を鑑賞した上でご覧ください。
「ワンダヴィジョン」第7話のタイトルは「第4の壁を破って」。その言葉どおり、ワンダやヴィジョンらキャラクターたちが、カメラに視線を向け、まるで視聴者に語りかけているようなドキュメンタリー風の演出がそこかしこにみられる。
アメコミファンにとっては、ライアン・レイノルズ主演『デッドプール』シリーズでこの“第4の壁”が用いられたことが記憶に新しいかもしれない。キャラクターたちの日常が切り取られるシットコム作品においては、スティーブ・カレル主演の「The Office(原題)」(2005-2013)や「モダン・ファミリー」が第4の壁を用いた代表作として知られている。
この2作については、マーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギが「ワンダヴィジョン」への影響を与えたシットコム作品として挙げていた。実際に第7話では、「モダン・ファミリー」のダンフィー家を支える母親クレアを彷彿とさせるシーンが登場。ヘックスでの世界をコントロールしたり、成長していく子どもたちの育児に奮闘したりと、生活に疲労気味のワンダがリビングのソファに腰を下ろし、カメラに向かって本音をもらす姿は、「モダン・ファミリー」でのクレアと重なる。
「モダン・ファミリー」でクレアを演じたボーウェンも、第7話配信後に反応を見せている。同作完結シーズンの撮影終了から1年がちょうど経過したという2020年2月20日(現地時間)にInstagramを更新。完結から1年も経たない内に「ワンダヴィジョン」からオマージュが捧げられたことに喜びを伝えているようだ。
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「『モダン・ファミリー』の撮影が終わってから、今日でちょうど1年。そして今夜、私たちは『ワンダヴィジョン』の一部となっていました。作品では『アイ・ラブ・ルーシー』、『奥さまは魔女』、『ゆかいなブレディー家』、その他の作品へのオマージュが捧げられてきました。素晴らしいほどに革新的なマーベル作品を通して自分たちの作品を“古典”として見るのは筆舌に尽くしがたい思いです。(安心して下さい。私と一緒に働いた人ならみんな言葉にしがたいはず。)『ワンダヴィジョン』“第4の壁を破って”でのファブリックソファ…なんということでしょう。ほろ苦い記念日を祝うのになんて素敵な方法なんでしょう。」
ボーウェンがコメントに含めた作品は、各時代を代表するシットコムの数々。いわば、その2000年代を代表する作品として「モダン・ファミリー」が取り上げられてことに“言葉にしがたい”喜びを感じているのだろう。
2000年代を通り過ぎた「ワンダヴィジョン」は、残り2話(8&9話)。エピソードを重ねるにつれて、そのシットコム形式の在り方も変化してきたが、完結が刻一刻と迫る中、どのような路線を進んでいくのだろうか。
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