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「ワンダヴィジョン」は『ドクター・ストレンジ』続編の準備作、マーベル社長が認める ─ ワンダ・マキシモフの過去と能力を描く

エリザベス・オルセン ベネディクト・カンバーバッチ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/48469187077/ https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/48471040967/ Remixed by THE RIVER

マーべル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」が、『ドクター・ストレンジ』(2016)の続編映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』を「直接的に準備する」作品であることがわかった。

今回の情報は、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が米Entertainment Weeklyで認めたもの。かねてより両作のストーリーが直結していることは明かされていたが、「準備」という言葉からは、単なる時系列的な前後関係を超えた意味がうかがえる。カギとなるのは、『ドクター・ストレンジ』にも登場するスカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ(演:エリザベス・オルセン)。ファイギ社長によると、『ドクター・ストレンジ』のワンダは単なる顔見せではなく「重要な役割」を担っているというのだ。

もともとファイギ社長は「ワンダヴィジョン」の構想を始めた際、ワンダ役のオルセンに対して、本作で「ワンダの過去を掘り下げ、完全な能力を描く」ことを約束したという。詳細は明かされていないが、ファイギ社長は、スカーレット・ウィッチをめぐる「あるコミックのストーリーライン」を提示してオルセンを説得したというのだ。すなわち『ドクター・ストレンジ』続編でのワンダは、その過去も、能力も、すべてを明らかにした後ということになる。

「この作品をやれるのは、マーベルからの最大の贈り物」だとオルセンは語る。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)からMCU作品に出演してきたオルセンは、関わるなかで「スカーレット・ウィッチは私のもの」という感覚になりつつあったそう。今回はいよいよ自身に焦点が当たる作品とあって、思い入れも特に強いようだ。「(ワンダの)未来がどうなるのか、彼女が何を考えているのか、その答えを今回お見せできると思います」

ワンダヴィジョン
© 2020 Marvel

マーベル・スタジオは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)ののち、本来ならば「ワンダヴィジョン」の前に『ブラック・ウィドウ』『エターナルズ(原題:Eternals)』を劇場公開し、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー(原題)」を配信しているはずだった。しかし、新型コロナウイルスの影響によって製作・公開スケジュールが大幅に乱れ、四番手の予定だった「ワンダヴィジョン」が一番手に繰り上げられたのである。

もっともスタジオ側は、作品ごとの緻密な繋がりを特徴とするMCUの全体図を壊さぬよう細心の注意を払っている。ファイギ社長は「ワンダヴィジョン」について、「これまでの映画23本を観て、フェイズ4までの物語を追いかけてきた方には、たくさんのご褒美を用意しています」とも語っているのだ。

ちなみにスカーレット・ウィッチが『ドクター・ストレンジ』続編に登場するのと同様、ベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジは、続編に先がけて『スパイダーマン』第3作(タイトル未定)に登場する。ところで、『ドクター・ストレンジ』続編にはトム・ヒドルストン主演「ロキ(原題)」も直結するといわれているが、この3作品の関係性やいかに。

ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」は2021年1月15日(金)日米同時配信。映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』は2022年3月25日に米国公開予定だ。

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Source: Entertainment Weekly

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。