「ワンダヴィジョン」のタイトルが「ワンダ&ヴィジョン」ではない理由、スパイク・リー監督作の影響があった

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ドラマ「ワンダヴィジョン」(2021)のタイトルは、ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチとヴィジョンの名前を組み合わせたものになっている。何を今更と思われるかもしれないが、なぜ「ワンダ&ヴィジョン」や、「スカーレット・ウィッチ&ヴィジョン」みたいにしなかったのだろうか?
今でこそ「ワンダ」と「ヴィジョン」が直接連なったこのタイトルが自然に親しまれているものの、その間を「&」で繋げる方法だってあったはずだ。そうしなかった理由は、スパイク・リー監督のとある作品の影響がある様子。言われてみれば気になるタイトルの秘密について、米Rolling Stoneのインタビューで、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギは「『ワンダ&ビジョン』とも『スカーレット・ウィッチ&ヴィジョン』ともしたくありませんでした」と経緯を説明している。
「2018年に、AFI(アメリカン・フィルム・インスティチュート)の昼食会に参加したとき、トップテンの映画が記載されている張り紙を見かけました。そこで、『ブラック・クランズマン(英題:BlackKkKlansman)』を見て思ったんです。“なんて格好良いんだろうか。ふたつの言葉を混ぜ合わせただけなのに、そのタイトルは観客に理解されている”と。だから、スパイク・リーには感謝していて、これまでにないほど変わった繋がりだとは思いますが、そういう経緯があったんです。」
というようなわけで、ファイギは“シンプルかつカッコイイ”を理由に、『ブラック・クランズマン』のように「&」なしで名前を連結させることにしたのだ。ちなみに『ブラック・クランズマン』は2018年に公開された作品で、黒人刑事が白人の振りをして白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」に潜入捜査した実話を描く映画。ファイギが気に入った『BlackKkKlansman』は、Black(黒人)+KKK(団体名)+Klansman(団体員)を組み合わせたものだ。
▼「ワンダヴィジョン」の記事
ヴィジョン単独ドラマ、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』より人工知能E.D.I.T.H.が再登場 「AIたち」の物語に? ヴィジョン単独ドラマ、「本当に特別な」作品に ─ 初参加の脚本家、マーベルとの仕事は「素晴らしい」 2026年の配信めざす ワンダ役「演じ続けたい」とエリザベス・オルセン意欲 ─ ただしアニメ作品は「よくわからない」と素直 『アベンジャーズ』で再登場なるか? 【2025年5月更新】マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の予定 ─ 新作映画・ドラマ最新まとめ こんなにあるぞ! スカーレット・ウィッチ復活か?ケヴィン・ファイギ示唆「いつ、どのように戻って来るのか楽しみ」 前回登場から2年半