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マーベル・スタジオ、“ローディ”ウォーマシンの単独映画を計画していた ― 『アイアンマン3』のため実現せず

©THE RIVER

マーベル・シネマティック・ユニバース初の黒人ヒーロー映画は『ブラックパンサー』ではなかったかもしれない。

米マーベル・スタジオが、『アイアンマン』シリーズに登場したジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシンを主人公とする単独映画を計画していたことがわかった。ただし本企画は、残念ながらのちにお蔵入りとなったという……。

『ブラックパンサー』脚本家、単独映画『ウォーマシン』に参加していた

映画『ブラックパンサー』で、ライアン・クーグラー監督と共同で脚本を担当したのは、ドラマ『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』(2016)で2016年エミー賞の脚本賞(ミニシリーズ/テレビ映画部門)にノミネートされたジョー・ロバート・コールだ。
すでにストーリーテラーとしての実力を保証されているジョーは、米COMPLEX誌のインタビューで、かつてマーベル・スタジオのライター・プログラムに参加していたことを明かしている。

マーベル・スタジオのライター・プログラムとは、主に映画化されていないヒーローやキャラクターのコミックを脚本家が読み込んでストーリーを製作、スタジオ側と連携することで脚本に仕上げていくシステムのこと。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)や『マイティ・ソー バトルロイヤル』の脚本は、本プログラムを通じて仕上げられているのである。
このライター・プログラムへの参加にあたって、ジョーはウォーマシンの単独映画に携わっていたという。

「(ライター・プログラムには)僕の知るかぎり、ほかの人たちとは違う方法で参加しました。普通は映画化の決まっていない脚本を(マーベルに)送って、面会して、採用が決まるんだと思うんです。僕は『チャイナタウン』(1974)みたいな刑事モノの脚本を書いて、面会しました。そのミーティングで、ウォーマシンの映画を検討しているという話が出たんです。僕がコンセプトを作って、脚本を書くと決まったんですが、それから『アイアンマン3』(2013)がどんな内容になるのかがわかって、もうウォーマシンの映画は作らないことになりました。」

この言葉を聞くかぎり、ウォーマシンの単独映画がどのような内容になる予定だったのかはわからない。『アイアンマン3』のストーリーによって実現できなくなってしまったのか、その実情やいかに……。
ただし、硬派な実録ドラマだった『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』や「マーベル映画とは思えないほど政治的」だという『ブラックパンサー』を手がけたジョーによる脚本だということは、かなりシビアなストーリーになったことだろう。

ちなみに、『ブラックパンサー』はライター・プログラムによって執筆されたのではなく、ジョーが『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』を製作している最中にオファーを受けたものだという。スケジュールの都合で、実現には数年かかったとのことだ。

映画『ブラックパンサー』は2018年3月1日より全国ロードショー

Source: http://www.complex.com/pop-culture/2018/02/black-panther-screenwriter-joe-robert-cole-interview
©THE RIVER

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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