マーベル「ウェアウルフ・バイ・ナイト」続編なるか?「そのうちに」とマイケル・ジアッキーノ監督

もうすぐハロウィンがやって来る。この季節になると無性にホラー作品を観たくなる……という人は少なくないと思われるが、マーベル・スタジオによるハロウィン・スペシャル「マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ウェアウルフ・バイ・ナイト」(2022)の続編が実現する可能性はあるのだろうか? 監督のマイケル・ジアッキーノが、少し希望を持てる言葉を発している。
全編モノクロの異色作「ウェアウルフ・バイ・ナイト」は、1930~40年代のホラー映画にインスパイアされた作品。この世界には、闇に生きるモンスターとハンターたちが密かに存在し、ハンターの長だったユージーンの死後、その力を継承する者を決めるため、ハンターたちがブラッドストーン邸に集まる。人間に化けたウェアウルフが潜むなか、彼らはモンスター狩りに繰り出すが……。
米ジャーナリスト、ブランドン・デイヴィスのYouTube番組に出演したジアッキーノは、「ウェアウルフ・バイ・ナイト」の続編について質問されると、「ウェアウルフはどこかって良い質問だね、僕も訊きたいよ」と回答。「業界では多くのことが起こっていて、誰もが再調整しているところです。一時的に脇に置かれるものはあったと思いますが、そのうちに辿り着くでしょう」と、続編の可能性が残されていることを示唆した。
作曲家であるジアッキーノにとって、「ウェアウルフ・バイ・ナイト」は3本目の監督作。MCUでは『スパイダーマン』3部作や『ドクター・ストレンジ』(2016)『ソー:ラブ&サンダー』(2022)の音楽を担当しており、来たる『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ(原題)』の楽曲も手がける予定だ。また、ホラー映画『THEM ゼム』(2006)のリメイク版でも監督を務める予定とあって、「ウェアウルフ・バイ・ナイト」の続編実現には、多忙を極めるジアッキーノのスケジュールの“再調整”も必要となりそうだ。
「業界では多くのことが起こっていて、誰もが再調整しているところ」という言葉からは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品で征服者カーンを演じたジョナサン・メジャースに代わり、ロバート・ダウニー・Jr.がドクター・ドゥーム役で出演することが決定した交代劇、それに伴う脚本の変更などの“調整”も想起される。ウェアウルフの再登場より先に解決すべき問題があったことも確かだろう。
ハロウィンの時期にピッタリな「マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ウェアウルフ・バイ・ナイト」、2023年にカラー化された「ウェアウルフ・バイ・ナイト カラー版」はディズニープラスにて独占配信中。
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Source: Brandon Davis