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「ウエストワールド」シーズン3、米国版予告編が公開 ─ 完全なる新展開へ、「ブレイキング・バッド」アーロン・ポールら新キャスト登場

https://www.youtube.com/watch?v=deSUQ7mZfWk サムネイル

「ゲーム・オブ・スローンズ」が完結しても、米国のテレビ局HBOにはいくつもの話題作がある。人工知能の反乱を描いたSFサスペンスドラマ「ウエストワールド」(2016-)は、まぎれもなくそのうちのひとつだ。

このたびHBOは「ゲーム・オブ・スローンズ」最終回の放送に先がけて、2020年放送「ウエストワールド」シーズン3の米国版予告編を公開した。

このたび公開されたシーズン3の予告編では、ピンク・フロイドの楽曲「Brain Damage」にのせて、新キャストとなる「ブレイキング・バッド」(2008-2013)『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』(2015)のアーロン・ポールが登場する。

「世界はうまくいっている、そんなふうに見えることがある。まるで化粧をしているみたいに。だけど本当はあちこち腐ってやがる」。アーロン演じる男の語りとともに始まった映像では、ロボットと人間が共存し、テクノロジーが生活に密着した世界の様子が映し出される。「あいつらは、より良い世界を作る、粗は削り取ると言うが、そんなのは嘘だ。粗ってやつは、俺が唯一しがみついてるものなんだ」。なめらかな表面をもつ都市の風景が連続する中、建物が突如爆破され、中から男が出てくる。漂白された都市の暗部には、血と暴力が息づいているようだ。

しかし、男は自身の境遇を脱出したいと考えているのかもしれない。「人生を変えようと思う。自分で見つけるつもりなんだ、何かを、誰かを…リアルなものを」。男は暗いトンネルで、苦しそうに立っている女の影と出会い、心配そうな表情で「大丈夫ですか?」と声をかける。その女の正体は、ホスト=アンドロイドのドロレスだった……。

「ウエストワールド」シーズン1・2の舞台となったのは、体験型テーマパーク「ウエストワールド」。ホストと呼ばれるアンドロイドが暮らす世界で、入場料を払ったゲストたちは欲望のままに行動することが許されていた。高度な技術で生み出されたアンドロイドは、人間とほぼ同じ見た目と自意識を持つが、記憶はそのつどリセットされていた。しかしある時、事態は大きく動き出す。

来たるシーズン3のストーリーは明かされていないが、どうやら今度はウエストワールドの“外側の世界”が掘り下げられることになりそうだ。ドロレスを除いて過去に登場したキャラクターの姿は確認できず、完全なる新展開が示唆されているといっていいだろう。新キャストには『ジェイソン・ボーン』(2016)『たかが世界の終わり』(2016)のヴァンサン・カッセル、『レディ・プレイヤー1』(2018)のリナ・ウェイス、ラッパーのキッド・カディ、アメリカンフットボール選手のマーショーン・リンチというバラエティ豊かな顔ぶれが揃った。ドロレス役のエヴァン・レイチェル・ウッド以外に、シリーズのキャストはどれくらい帰ってくるのか…?

ドラマ「ウエストワールド」シーズン3は2020年に米国放送予定。ショーランナー兼エグゼクティブ・プロデューサーは、シーズン1・2に続いてジョナサン・ノーラン&リサ・ジョイが務める。

「ウエストワールド」チーム、こんな企画も待機中

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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