Menu
(0)

Search

「ホワット・イフ…?」脚本家、「ロキ」鑑賞後に後悔した第4話の内容とは

ホワット・イフ…?
(C)2021 Marvel

この記事には、「ホワット・イフ…?」と「ロキ」のネタバレが含まれています。

ロキ
(C)2021 Marvel

ブラッドリーが「ロキ」を鑑賞した後に後悔したこととは何なのだろうか。米ポッドキャスト番組に出演したブラッドリーによれば、それは「ホワット・イフ…?」第4話『もしも…ドクター・ストレンジが手の代わりに恋人を失ったら?』に関連することだという。

「(『ホワット・イフ…?』の)ドクター・ストレンジのエピソードは、2019年2月に書いたんです。“絶対点”ではなく、“ネクサス・ポイント”という言葉を使えば良かったなと思いました。

「ロキ」では物語が進むにつれて、マルチバース間の戦争を防ぐために1つに統合された神聖時系列と呼ばれる時間軸に異常が生じ、結果的にたくさんの分岐が生じてしまった。劇中において、この分岐をもたらした出来事は“ネクサス・イベント(Nexus Event)”と呼ばれていた

※ブラッドリーは発言の中で「Nexus Point」と呼んでいるが、実際には「Nexus Event」のことを指していると思われる。なお、Nexus Eventは日本語字幕で分岐イベントと翻訳されている。

一方、「ホワット・イフ…?」第4話でも、考え方としてはネクサス・イベントと同じような表現が登場した。“絶対点(Absolute Point)”という言葉だ。このエピソードでは、映画『ドクター・ストレンジ』(2016)の物語をベースに、自動車事故を起こしたストレンジが手ではなく恋人のクリスティーン・パーマーを失う世界線が描かれた。クリスティーンの死を認められないスティーヴンは、魔術を使って彼女を蘇らせようと奔走するも、運命を変えられないまま。そこにエンシェント・ワンが現れ、スティーヴンに「彼女の死は時間の“絶対点”」、つまりクリスティーンの死は変えることも動かすこともできないと告げたのだった。

たしかに、運命を分かつ出来事という意味では、“ネクサス・イベント”も“絶対点”も変わりはない。それでは、なぜ製作側は言葉を統一しなかった、あるいはできなかったのか。ブラッドリーが「当時はまだ『ロキ』の脚本は書かれていなかったんです」と話しているように、要因は「ホワット・イフ…?」と「ロキ」における制作時期のズレにあったようだ。

「(2019年2月)当時、まだ『ロキ』の脚本は書かれていなかったんです。『ロキ』の脚本が完成する前の時点で、アニメ(『ホワット・イフ』)は固定されていたんですよ。」

あわせて読みたい

Source: The GOAT Movie Podcast

Writer

アバター画像
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly