Menu
(0)

Search

「ホワット・イフ…?」シーズン3、「ヒュー・ジャックマンのウルヴァリンを出したかった」と製作者

デッドプール&ウルヴァリン
© 2024 20th Century Studios / © and ™ 2024 MARVEL.

マーベル・スタジオのアニメシリーズ「ホワット・イフ…?」がシーズン3をもって完結した。マルチバースを舞台に、スーパーヒーローたちの「もしも…?」の物語を描いた本作は、正史では叶わなかったコラボレーションなど、いくつものサプライズでファンの人気を獲得している。

全3シーズンの監督・脚本を務めたブライアン・アンドリュースは、残念ながら実現できなかったアイデアを明かしている。そのうちのひとつが、『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に参入したヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンの登場だ。

Agents of Fandomのインタビューにて、アンドリュースは「後悔しているとしたら、“このシーズンにもっとミュータントを出せたのに!”ということ」と語った。「ホワット・イフ…?」シーズン3には、MCUの非正史作品である「X-Men ’97」(2024)よりストーム/オロロ・マンローが登場。声優も90年代のオリジナル版と同じくアリソン・シーリー=スミスが担当している。

「マンダロリアン シーズン3」「アソーカ」解説

「製作当時、彼ら(マーベル)は『X-Men ’97』の存在を公にしていたので、僕たちも実写とは別にストームを登場させることができました。彼女も出てくる予定になっていたし、声優も同じだから変異体ということで。僕らはストームが大好きなので、これは完璧なやり方だと思いましたね。[中略]しかし、こういうことを計画して実行するには時間がかかるんです。」

残念ながら、アンドリュースは「(20世紀)フォックスのキャラクターをすべて取り戻すつもりだとは知らなかった」そう。「知っていたらヒュー・ジャックマン(演じるウルヴァリン)も出すことができたかもしれないのに」という。

もっとも「ホワット・イフ…?」のストーリーは、主にMCUの展開などに干渉しないよう、マーベル・スタジオの上層部から許可が下りたアイデアのみが使用されている。ベータ・レイ・ビルやゴーストライダー、アイアン・フィストの登場は打診したものの、スタジオの意向でNGが出たそうだ。『デッドプール&ウルヴァリン』からさほど間を空けず、ウルヴァリンが「ホワット・イフ…?」に出てくることをスタジオは良しとしただろうか?

ただし、アンドリュースの姿勢はポジティブだ。「ホワット・イフ…?」はいったん完結したが、復活の可能性もオープンに受け止めている。「今後、もし機会があれば、彼ら(ウルヴァリンたち)で遊ぶことにします。少なくともストームを使うことができた、それは素晴らしいことです」。

「ホワット・イフ…?」シーズン1~3はディズニープラスで独占配信中。

Source: Agents of Fandom

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly